JR東海N700S、次期新幹線車両に新型台車・パンダグラフ - 2018年3月完成へ

JR東海は28日、次期新幹線車両N700Sに採用する新技術のうち、新たに検証が完了した「高性能と軽量化を追求した新型台車」と「集電性能向上と省メンテナンスを実現した新型パンタグラフ」のおもな内容を発表した。

N700Sに採用されるおもな新技術(画像はすべてJR東海提供)

N700Sの新型台車は、台車フレームの構造を工夫して下板の厚みを最適化することにより、補強部材と溶接箇所を削減。信頼性の向上を図るとともに、1台車あたり約75kgの大幅な軽量化に成功した。新幹線で初めてモーターの電磁石を4極から6極に増やし、電磁石を小さくすることで小型かつ軽量な6極駆動モーターを実現。N700Aと比べての軽量化効果は1台車あたり約140kgにのぼる。

モーターの回転力を車輪に伝達する歯車には、互いに逆向きの斜めの歯を持つ「やまば歯車」を新幹線の営業車で初採用。歯車が安定してかみ合うことで走行時の騒音を低減し、軸受の信頼性向上と省メンテナンスを実現する。

乗り心地を向上させるフルアクティブ制振制御装置は、従来のセミアクティブダンパに小型モーターとポンプを取り付けたコンパクトな構成を実現。N700Sではグリーン車に搭載予定で、トンネル区間での揺れを半減するなど、車体の揺れを大幅に抑える。

台車は高性能と軽量化を追求

台車フレームは大幅な軽量化を実現

N700Sのグリーン車に搭載予定のフルアクティブ制振制御装置

パンタグラフは支持部を3本から2本にして軽量化を実現

新型パンタグラフには、パンタグラフの追従性を大幅に高めるために新開発した「たわみ式すり板」を採用。すり板の長寿命化による省メンテナンスとさらなる集電性能の向上を図る。パンタグラフの支持部を3本から2本にすることで、N700Aに比べ1台あたり約50kgの軽量化を実現する。N700Sは2018年3月の完成に向け、準備が進められている。

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