トヨタ自動車は9月27日、同社の北米事業体であるToyota Motor North America(TMNA)が、米国で初めてとなるハイブリッドパワートレーンの生産のほか、エンジンなど主要部品のさらなる現地化を進めるため、米国の5つの工場へ計3.7億ドルを投資すると発表した。

今回の投資により、2020年からハイブリッド用トランスアクスルの生産がToyota Motor Manufacturing West Virginia(TMMWV)にて開始されるようになるほか、Bodine Aluminum(Bodine)ジャクソン工場にて、ハイブリッドトランスアクスル用ハウジングおよびケースの生産が開始されることとなる。

また、Toyota Motor Manufacturing,Kentucky(TMMK)にてTNGA 2.5Lエンジンの生産能力が拡大されるほか、Bodineジャクソン工場での2.5Lエンジンブロック、およびBodineトロイ工場での2.5Lシリンダヘッドの生産能力増強も行われる。さらに、TMMALではTNGAエンジン生産のための工場刷新が行われるほか、併せて50名の新規雇用が予定されているという。

なお、トヨタでは、需要のあるところで車両および部品の生産を増やしていくという長期的コミットメントに基づく判断によるものと説明しているほか、今後も、ハイブリッド技術の開発で培った技術を生かし、さらなる車両の電動化に向けた開発を加速させていくとコメントしている。

TMMWVのエンジンライン

TMMWVのトランスミッション組立ライン