東芝デバイス&ストレージは、UVLO機能を搭載したMOSFETゲート信号絶縁用の高速ICフォトカプラ「TLP2735」を製品化し、出荷を開始した。

同製品は、UVLO機能搭載により電源ラインなどに発生するノイズの影響を受けにくく、主電源投入時の誤動作の防止が可能。また、入出力間の絶縁耐圧5kVrms(min)を確保し、フォトカプラ安全規格「IEC60747-5-5」にも適合しているため、高い絶縁性能が必要な場合にも応用が期待できるという。

MOSFETゲート信号絶縁用の高速ICフォトカプラ「TLP2735」

出力側の動作電源電圧は、MOSFETのゲート電圧に合わせて9V~20V仕様とし、MOSゲート絶縁用フォトカプラとしては高速な伝搬遅延時間100ns(max)を実現する。高電源電圧仕様によりIPMの入力絶縁にも対応可能。さらに、新製品の後段にバッファ回路を付加するだけで、MOSFETの絶縁ゲートドライブ回路が実現できる。動作温度は-40℃~+125℃を確保しており高温環境下での使用にも対応している。