ソシオネクストは9月22日、Linaro、GIGABYTEと共同で、Linaroが主催するオープンプラットフォーム「96Boards」の仕様に準拠したソフトウェア開発環境を構築し、2017年12月より提供を開始すると発表した。

今回の取り組みにより、電力効率にすぐれたソシオネクストのプロセッサを、GIGABYTEのハードウェアに搭載し、Linaroが96Boardsコミュニティを通じたサポートを行う体制が構築されることとなる。提供されるプロセッサは、Cortex-A53を24コア内蔵した「SynQuacer SC2A11」で、1チップ当たり5Wで動作し、個々は比較的負荷の低いタスクだが全体のスループットが要求されるといった用途での活用が想定されている。

今回、同SoCが96Boards Enterprise仕様に準拠したハードウェアに実装したことで、Linaroより公開されている各種ソフトウェアや各社から提供されている拡張ボードなどの資産を活用して、汎用性の高いソフトウェアを容易に開発することができるようになるという。

なお、3社は、今回の開発環境提供により、ARMベースのソフトウェアの開発が促進され、IoTゲートウェイ、エッジ、サーバなどさまざまなアプリケーションにおいてARMアーキテクチャの利用が拡大することを目指すとしている。

SynQuacer SC2A11のパッケージ外観