サンコーは9月22日、低温調理機「マスタースロークッカー」を発売した。価格は9,800円(税込)。

マスタースロークッカー

マスタースロークッカーは、水を入れた鍋に設置すると、先端部分に内部されたヒーターが水をあたため、調理を行ってくれる。内部のプロペラが水を循環させ、鍋内の水温を一定に保つ。温度は0.1度単位で25度から99度まで調整できるほか、1分から99時間59分まで設定できるタイマー機能も装備する。設定した温度や時間になると、音で知らせる。動作音も60dB以下で、これは博物館内の騒音値とほぼ同等。

使用イメージ

低温調理とは、通常の調理よりも低い温度(約65度から75度くらい)でゆっくりと食材に熱を伝えることで、うまみを食材に閉じ込めておいしく仕上げる調理方法。別売りの真空パック袋に詰めた食材を鍋に入れ、マスタースロークッカーの電源をオンにして温度と時間を設定し、あとは放置しておけば料理が出来上がる。通常の調理ではパサパサしがちな鳥の胸肉、ローストビーフ、チャーシューなども美味しく仕上がるという。

低温調理と聞くと、お洒落な代わりに多くの手間と工程がかかるイメージがあるが、食材を真空パックに詰めて鍋にこの製品を入れるくらいなら、ズボラな筆者でもできそうだ。「低温調理男子」を目指したいものである。

本体サイズはW90×H360×D160mm、重量は1124g。電源コード長は120cm。本体のほか、食材を入れる真空パック袋の空気を抜く「ハンディ真空パック器」が付属する。なお深さが10cm以下の鍋では使用できない。