俳優の佐藤健と綾野剛が21日、都内で行われた映画『亜人』(9月30日公開)の公開直前イベントに出席した。

佐藤健(左)と綾野剛

同作は、2012年より漫画誌『good!アフタヌーン』で連載されるや否や、死んでも命を繰り返す新人類=亜人というセンセーショナルな設定の面白さが話題となり、目の肥えた漫画好きを唸らせた気鋭・桜井画門による同名漫画を実写映画化したもの。主人公・永井圭を佐藤が、亜人最凶のテロリスト・佐藤を綾野が演じる。

映画『るろうに剣心』以来2度目の共演となる2人は、前回と今回での違いを感じたか尋ねられると、佐藤は「『るろう』のときはただただフィジカル的に大変な現場で超疲れましたが、今回はそういった面もありながら、お互いの脳みそを振り絞って、アイディアを出し合ってアクションを作っていきました」と語り、綾野も「同じくですね。僕が今回ひたすら追う側で、(佐藤が)追われる側という関係性ですけど、その中で彼はいろんな作戦を練って、僕をだまし、アクションのどんでん返しがいくつも起こるので、よく『見たことのないアクションが出来上がりました』って言いますが、今回は本当に見たことのないアクションだと思います」とアピールした。

また、佐藤が"綾野演じる佐藤に追い詰められる"という設定は、紛らわしくなかったか聞かれると、佐藤は「28年間、佐藤として生きている僕からすると、よくある! 特に驚きはない。学校でもクラスに3人くらい佐藤がいましたし、どこの現場に行ってもスタッフさんの中に佐藤さんがいますし、恐れるものはなかった」と余裕の表情を浮かべたが、一方の綾野は「取材のときに『佐藤さんは…』って言われると、どっちに対して聞いているのか分からなくなるときもありました」と告白。さらに、苗字が被ることがほとんどないという綾野は「女性の方と名前が被ることはあります」と言い、佐藤は「あやのちゃんと結婚したら綾野あやのさんだね(笑)」と笑った。

イベントでは、観客に2択の質問をし、どちらが"マイノリティー(少数派)"になるかを予想するゲームも行われ、『人生をリセットしたい派? 今のままの人生がいい派?』の質問の際に、佐藤から自身はどっち派か聞かれた綾野は「もうちょっと今の人生を生きてもいいかな。あと5年くらいでやり直したい」と吐露し、佐藤も「30代くらいまでは(今の人生を)やってみたいですね」とコメント。リセットしたらどんな人生を生きたいか追及された綾野は「10代に戻って学園ものを1回やってみたい」と願望を明かし、佐藤から「まだイケるんじゃない。イケると思うよ(笑)」と半笑いで言われた綾野は「いや、ムリでしょ! どこをどう見てだよ(笑)」と苦笑した。