キヤノンは9月21日、スポーツイベントなどでの活用を想定し、3D空間で仮想カメラを自由に動かし、さまざまな視点から好みの角度で見られる自由視点映像システムを開発したと発表した。

スポーツイベントにおいては、競技の魅力や感動を効果的に伝えるため、さまざまな映像制作が行われている。キヤノンは、同システムにより、さまざまな視点や角度からの映像体験を実現させ、さらなる映像表現領域の拡大を図る。

自由視点映像生成システムのイメージ

同システムでの仕組みは、スタジアム内に設置したカメラをネットワークでつなぎ、撮影されたデータから3D空間データを構築するというもの。また、その3D空間で仮想カメラを動かし、さまざまな視点から好みの角度で映像を見られる自由視点映像を生成する。

これにより、ユーザーは3D空間で仮想カメラを動かし、スタジアム内を自由に飛び回ることや、試合中のフィールドに入り込み、選手と同じ場所を疑似体感できるといった、これまでにない映像体験を実現する。

なお、同システムの映像事例については、2017年11月15日~17日の期間、千葉県の幕張メッセで行われる「Inter BEE 2017」にて紹介される予定だとしている。

<動画提供:キヤノン