アクサ生命保険はこのほど、『ビジネスパーソンの「治療と仕事」に関する調査2017』の結果を明らかにした。同調査は7月27日~8月1日、30歳~59歳のビジネスパーソン1,000人を対象にインターネットで実施したもの。

過去10年以内の入院経験と手術経験

昨年1年間で、何日くらい病院にかかったか聞いたところ、「1~5日」(36.7%)が最も多く、「0日」(34.8%)、「11~20日」(11.7%)、「6~10日」(11.5%)が続いた。全体の平均通院日数は6.5日となっている。

過去10年以内に病気やケガによる入院を経験したことがあるか聞いたところ、20.7%が「したことがある」と回答した。過去10年以内に病気やケガによる手術を経験したことがある割合は18.4%だった。

過去10年以内の入院経験と手術経験を合わせると、「入院と手術」は14.4%、「手術を伴わない入院」は6.3%、「入院を伴わない手術」は4.0%だった。それらを合計した「入院または手術」の経験がある割合は24.7%となっている。

入院または手術の経験がある人に対し、入退院前後や手術前後に医師の指示で「治療を目的とした通院」をしたことがあるか尋ねると、64.0%が「したことがある」と答えた。通院治療期間は「1~3カ月」(60.8%)が最も多く、通院治療の頻度は「月に1日」(41.8%)と回答した人が多い。通院治療の平均頻度は月に3.2日だった。

入退院前後や手術前後に医師の指示で「治療を目的とした通院」をしたことがありますか

長期治療(治療のための長期通院)が必要になったら、治療と仕事を両立したいと思うか聞いたところ、69.2%が「仕事を辞めずに、治療もしっかりと受けたい(両立したい)」と答えた。「仕事を辞めてでも、治療に専念したい」は20.7%だった。

長期治療(治療のための長期通院)が必要になったら、治療と仕事を両立したいと思いますか

現在の職場では、長期治療と仕事を両立できると思うか聞くと、合計で46.5%が「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と回答した。治療と仕事を両立したい人は7割いるにもかからず、現在の職場で両立できると思っているのは5割に満たないことがわかった。

現在の職場では、長期治療と仕事を両立できると思いますか

長期治療をしながら働くために必要だと思う制度や環境を複数回答形式で聞いたところ、「短時間勤務(労働時間の短縮)」(40.3%)が最も多かった。次いで「時間単位で取得可能な有給休暇」(37.5%)、「労働日数の短縮(隔日勤務、週休3日制など)」(31.1%)、「在宅勤務」「仕事仲間(上司・同僚・部下など)の理解・協力するムード」(各30.1%)と続いた。

長期治療をしながら働くために、必要だと思う制度や環境