厚生労働省は9月20日、2017年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」を発表した。同調査では、2018年3月に高校や中学を卒業する生徒について、2017年7月末現在の公共職業安定所(ハローワーク)求人における求人・求職状況を取りまとめた。

高卒求人倍率、25年ぶりの高水準

高校新卒者の求職者1人当たりの求人数を示す求人倍率は、全国平均で前年同期比0.33ポイント増の2.08倍に拡大。7年連続で上昇し、1993年卒(2.72倍)以来、25年ぶりの高水準を記録した。求人数は前年比15.7%増の約37万5,000人。求職者数は同2.6%減の約18万人となった。

高校新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況の推移(7月末現在)(出典:厚生労働省Webサイト)

都道府県別の求人倍率をみると、東京都が最も高く5.94倍。以下、大阪府が3.42倍、愛知県が2.74倍と続いた。反対に最も低かったのは沖縄県の0.90倍で、次いで青森県の1.14倍、鹿児島県の1.18倍となった。

中学新卒者の求人倍率は同0.66ポイント増の0.97倍と、8年連続で上昇した。求人数は同6.2%増の977人。求職者数は同0.1%減の1,005人となった。