セールスフォース・ドットコムは、政府運営のオンラインサービス「マイナポータル」の電子申請機能「ぴったりサービス」基盤をSalesforceを用いて構築、アジャイル型開発手法と組み合わせることで契約から6カ月という短い期間で稼働開始を達成したことを発表している。

「マイナポータル」は、内閣府が提供するオンラインサービスでマイナンバーカードを用いることで自己情報表示や子育てに関する行政手続きのワンストップサービス、行政からのお知らせの確認など便利なサービスを受けられる。マイナンバーカード、ICカードリーダライタとPCがあれば利用でき、今年の7月より施行運用が行われており、今秋以降の本格稼働が予定されている。

マイナポータルのぴったりサービス

セールスフォース・ドットコムは21日、この「マイナポータル」の電子申請機能「ぴったりサービス」の基盤としてSalesforceの各クラウドソリューションが用いられていることを明かした。「ぴったりサービス」は、子育てに関する手続きをはじめ各種申請や届出をオンライン上で行えるようにするサービスで、キーワード検索やジャンル選択から対応する手続きを選び電子申請で実行するもの。日本全国1,741の地方公共団体提供の電子サービスを横断検索が可能になる。

地方公共団体のサービス登録や電子申請の受付にはSalesforce Community Cloud、地方公共団体からの問い合わせ管理にはSalesforce Service Cloud、電子申請入力機能と入力フォームの標準化機能、サービスデータベースはSalesforce Platformが用いられているが、サービス構築にはアジリティ(迅速性)の高いプラットフォームが求められ、同社はアジャイル開発手法と組み合わせ契約から6カ月で稼働開始を実現したことを明かしている。