大日本印刷(DNP)は9月20日、ホワイトハッカー(善良なハッカー)を訓練する5日間のコース「サーティファイド・サイバー・オフェンス・プロフェッショナルコース(以下、CCOPコース) ホワイトハッカー」を10月に開設すると発表した。同社は、企業に対するサイバー攻撃への対策要員を訓練、養成する「サイバーナレッジアカデミー」において、イスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)の訓練システム「TAME Range」を活用し、サイバー攻撃への対応を訓練・学習する演習コースを提供しており、今後、ホワイトハッカーの必要性がさらに高まっていくことを見据え、開設するという。

ホワイトハッカーのイメージ図

近年、企業や組織を狙った標的型サイバー攻撃やランサムウェアによる被害などが増加しているが、これは企業のセキュリティ人材不足に加え、サイバー犯罪の攻撃手法が複雑化していることによるものだという。そのため、世界的にコンピュータやネットワークに関する高度な知識・技術を持ち、そのスキルをサイバー攻撃への防御などに活用する善意のハッカーであるホワイトハッカーが注目されており、ホワイトハッカーによる、攻撃者に脆弱性を発見させないための高度なハッキングスキルへの需要が高まっていると指摘。

こうした状況を踏まえ、日本政府においてもサイバー攻撃の被害の未然防止のため「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」でホワイトハッカーを採用するなど、今後日本国内でのホワイトハッカーの活躍が期待されている。今回、開設する新講座では、ホワイトハッカーに必要な攻撃者の心理を知り、その手口を迅速に発見するスキルを身につけることで、自社システムのセキュリティ侵害につながる脆弱性の早期発見や効果的な防御を行うことを可能としている。

新講座では、一般的な企業内ITシステムを模した仮想環境に対し、受講生があらじめ設定されたサイバー攻撃の課題をクリアするコース。受講生はハッキングの知識や技術を駆使し、システムへ侵入するための一連の方法を探し出す。実践の中で試行錯誤しながら、ハッキングに必要な技術や着眼点、論理的思考などを学ぶ、ホワイトハッカー向けの上級トレーニングコースとなる。

また、近年増加している高度で複雑なサイバー攻撃に対し、攻撃者の視点で自社システムの脆弱性を早期に認識できるようになり、備えることができるという。

新講座は、10月11日~13日、19日~20日の2回の5日間コース(各回9時~18時)となり、場所はDNP五反田ビル、価格は60万円(税別)/人、対象者は攻撃する側の視点から自社システムの脆弱性を検査したいセキュリティ担当者、またはIT分野で5年以上の実務経験者など。同社は、アカデミー関連事業で2020年度までに30億円の売上を目指す。