東北大、最新の量子コンピュータ「D-waveマシン」を活用した研究開発を開始

東北大学は、同大大学院情報科学研究科大関真之准教授が、科学技術振興機構(JST)が推進する研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)の支援を受け、D-Wave Systemが開発した最新の量子コンピュータ「D-Wave 2000Q」の利用を開始したことを発表した。

最適化問題と量子アニーリング(出所:東北大ニュースリリース)

D-Wave 2000Qでは、2000個におよぶ要素からなる複雑な情報を、独自の方式で扱うことができる。東北大学では、同コンピュータが得意とする多くの候補から最大の利益、最高の効率を発揮するような選択をする「最適化問題」や、多くの可能性を瞬時に試し打ちをした結果を出力するサンプリング技術による「機械学習」の分野で、同大学の研究を多くの企業の実際的問題解決に利用するという。

D-Wave利用者用のシステムは、Lockheed Martin、Google、NASA Ames研究所、Los Alamos研究所などの機関が利用しているものを含め、アメリカに設置されている。近年では日本でも興味・関心が高まってきており、今年の夏には量子アニーリングの国際会議が開催され、リクルートコミュニケーションズや自動車関連企業などで同システムをクラウド利用する流れが進んでいる。

さらに、早稲田大学田中宗准教授やFixstarsと次々と利用者・企業が増えている。その流れをさらに加速するべく、東北大学は、日本の国立大学、研究機関として初めて量子アニーリングマシンを利用した研究開発プロジェクトを発足する。各種産業で潜在的に利用されている最適化問題の高速解法によるサービスの効率化、新規サービスの開拓などを企業とともに連携しながら取り組み、研究活動において蓄積されたノウハウを公開し、量子アニーリング技術の普及を進めるとしている。



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