記憶にも残っている日本土産は?

大きく中国語・英語で記された商品ポップを目にすると、「この商品、外国人に人気なんだろうな」とよく思うことがある。今日では至るところで目にする風景ではあるが、実際、日本人からもらった日本土産で「これはうれしかった! 」というものはどんなものなのだろうか。今回、日本に住む外国人20人に聞いてみた。

お菓子は鉄板

・「シリアにいた時は日本のお菓子とか。なかなか手に入らないので」(シリア/30代後半/男性)

・「日本のスイーツ。とてもおいしいから」(ロシア/20代前半/男性)

・「抹茶のようかん。好きで、とてもおいしかったからです」(エジプト/30代前半/女性)

・「留学が終わってしばらく実家に戻った時に、友だちがイタリアに来てくれて大福を持ってきてくれました。とてもおいしくて懐かしくて恋しくて!!」(イタリア/20代前半/女性)

・「和菓子ならみな喜ぶ」(マレーシア/40代前半/男性)

・「お菓子。食べるのが好きです」(中国/20代前半/女性)

・「和菓子。あんこが好きですから。特にお餅やようかんがうれしい」(ハンガリー/30代後半/女性)

日本文化にうっとり

・「もらってうれしかったお土産物は扇です。日本の扇はきれいな紙で作られているから軽いです」(ペルー/40代前半/女性)

・「日本人形をもらった時、すごくうれしかったです。着物がかわいくて人形の表情も細かくて美しかった。やはり、日本の作る技術はすごいと思いました」(フィリピン/30代後半/女性)

・「書道で使う紙など。後、お弁当箱。日本の文房具。弁当と文房具もとてもこっていて、作りが良くて、使っていてうれしくいい思い出になります。書道のものは母国で買えないので、持って帰って、書道ができるというものがありました。後、一番うれしかったのは、みなさんが書いてくれた色紙です。本当に素敵な思い出の品になりました」(オーストラリア/30代後半/女性)

・「浴衣をもらった時は一番うれしかったです。日本らしいものだから」(スペイン/40代前半/女性)

・「食器。日本の焼き物は美しい」(ポーランド/30代前半/男性)

日本の食に感動

・「梅干しとみそ汁。インドにはない味でおいしかったです」(インド/30代前半/男性)

・「沖縄で作られたマヨネーズをもらえたのが特にうれしかったです。沖縄だけではなく、八丈島にも、日本の遠い島に興味がとてもありますから」(スペイン/30代前半/男性)

・「日本茶です。母国では手に入れるのが難しく、また、手に入れることができても高いです」(パラグアイ/50代/女性)

・「日本酒。お酒が好きなので」(タイ/40代前半/男性)

果物がおいしい!

・「桃です。香港では絶対、日本の桃のように甘い桃がありません」(香港/20代後半/男性)

・「デコポンという柑橘類がドイツになく、オレンジよりもおいしくて、喜びました」(ドイツ/30代前半/男性)

総評

今回の意見では、日本のお菓子や食べ物・飲み物がうれしかったという声が多かった。特にお菓子ではあんこを用いた和菓子は人気のようだ。海外でも中華食品店などであんこを買うことができるが、割高な上に、日本のあんことは甘味が異なることも多い。そのほか、「和菓子ならみな喜ぶ」という回答にちょっとうれしくなる。

世界で活躍する書道家の活躍の影響なのか、今日では海外で習字教室を見かけることもある。習字そのものはもちろん、習字に向かう姿勢・心構えに感銘を受ける外国人もいるようだ。そうした人にとって、和紙の温もりもまた、魅力的に感じるのだろう。浴衣は比較的手頃なもの、フリーサイズのものも多いので、汎用性のある外さない日本土産として喜ばれそうだ。

調査時期: 2017年7月21日~2017年8月21日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20人
調査方法: インターネット応募式アンケート

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