アップル「iOS 11」提供開始、AR対応、iPadを進化させる大型アップデート

米Appleは9月19日 (現地時間)、iOSの新メジャーバージョン「iOS 11」の提供を開始した。

アップグレード対象機種は、iPhone 7シリーズ、iPhone 6sシリーズ、iPhone 6シリーズ、iPhone SE、iPhone 5s、iPad Proシリーズ、iPad Air 2、iPad Air、iPad (第5世代)、iPad mini 2/3/4、iPod touch (第6世代)など。iOSの設定アプリの[一般]→[ソフトウエア・アップデート]でアップデートするか、またはMac/Windows PCに接続してiTunesを開き、[デバイス]の[概要]で更新プログラムの確認を行って導入する。22日に発売される「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」、10月27日予約受付開始/11月3日発売の「iPhone X」はiOS 11を搭載した状態で出荷される。

iOS 11は、新デザインのコントロールセンター、運転中の「Do Not Disturb」モード、Live Photosの「ループ」「バウンス」「長時間露光」といった数々の新機能を追加するほか、パーソナルアシスタントSiriの声が自然で表現豊かになるなど、細部にわたってiOSを磨き上げたアップデートである。米国では、Apple Payを用いた個人間送金サービスの開始も予定されている。

またiOSプラットフォームの新たな可能性を広げるアップデートでもある。1つは、iPadの強化だ。iPadのユーザーインターフェイスを刷新して、ドラッグ&ドロップ、Dock、ファイル/フォルダ管理アプリ「ファイル」などを追加。Apple Pencilをより便利に活用できるようにする「インスタントマークアップ」と「インスタントメモ」など、特にiPad Proの生産性を引き上げる。

Macでおなじみの「Dock」がiPadに、Appスイッチャーでマルチタスキングのユーザーインターフェイスを刷新

ARKitにはA9以降のプロセッサが必要

もう1つは「ARKit」対応だ。ARKitは、iOSアプリを通じてiOSデバイスユーザーの周りの環境とデジタルオブジェクトやデジタル情報を融合させるAR体験を生み出すフレームワークだ。高速で安定したモーショントラッキング、レベル推定、環境光推定、スケール推定などを可能にし、Unity、Unreal Engine、SceneKitなどをサポートする。

モバイルARには高性能なデバイスが必要になるが、ARKitアプリは既存のデバイスで幅広く動作し、最初から数億台規模の対応iOSデバイスが存在するのがARKitの強みである。数多くのユーザーが存在するiOSプラットフォームでモバイルARがサポートされたことで、開発者がモバイルARアプリ開発に参入し、モバイルARの普及が加速すると期待されている。ただし、iOS 11で動作する全てのデバイスで利用できるわけではないので注意が必要だ。現時点でARKitが動作するのは、A11、A10、A9プロセッサを搭載するデバイス。iOS 11にアップグレードできても、iPhone 6シリーズ、iPhone 5S、iPad Air 2、iPad Air、iPad mini 2/3/4、iPod touch (第6世代)などはARKitのサポート外になる。

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