パイオニアとHEREが業務・資本提携 - 自動運転やデジタル地図を推進

パイオニアとオランダの地図および位置情報サービスのグローバルプロバイダ・HERE Technologies(以下、HERE)は9月19日、業務提携および資本提携に関し合意したことを発表した。

このたび、パイオニアとHEREは、ドライバーの安全性を高めることを目的としたグローバルなテレマティクス保険市場向けに、地図を活用した事故リスク予測プラットフォームとADASソリューションの開発を進めることに合意した。さらに、両社は業務提携を確実に進めていくために、資本提携についても合意した。

両社は2015年9月以来、各々が保有する自動運転の開発にまつわる技術の活用について協議を行っており、2017年6月26日には、パイオニアの子会社で地図事業を担うインクリメント・ピー(以下、「インクリメントP)とHEREが、自動運転時代に向けたグローバルな地図ソリューションの実現を目的とした基本契約を締結。2017年中に国際的にデジタル地図データの提供を開始する予定となっている。

また、HEREとインクリメントPは、安全・快適で効率的な自動運転を可能とするために必須となる高精度地図の共用化に向けて評価を開始しており、今後、自動運転車両メーカー向けに、グローバルで一貫性のある高精度地図データの提供を目指している。両社は、それぞれ日本で高精度地図の協調領域における基盤を提供するダイナミックマップ基盤の活動と連携していく。インクリメントPはダイナミックマップ基盤の出資者の一員であり、HEREは同社と高精度地図制作における協業に向けての議論を開始している。

それに加え、パイオニアとHERE は、両社の技術を活用したADASソリューションの開発について協業を進めている。地図および位置情報技術を活用し、自動車の速度や交通情報、天候、災害情報などの情報から、ドライブ時の事故リスクを予測するソリューションの開発を目的とし、保険業界を最初のターゲットに取り組みを進めていく。

このほか、両社では、パイオニアが開発中の「3D-LiDAR」センサー技術を活用し、自動運転用地図の更新・運用を行う「データエコシステム」の開発検討、自動車業界などさまざまな業界向けにパイオニアの市販用デバイスから収集したデータをHEREの位置情報サービスへ活用する検討や、HEREとインクリメントPの両社が地図を供給している地域については、両社のメリットが活かせる協業の可能性を検討するなど、継続して協業を進める。

なお、HEREは、パイオニアが新規に発行する普通株式11,117,500株(本日現在の発行済株式総数に対する割合:約3%)を総額17,343,300 ユーロで取得する。一方、パイオニアは、AUDI AG、BMW Group、Daimler AG による持株会社であるThere Holding B.V.より、同社が保有するHEREの株式(本日現在の発行済株式総数に対する割合:1%未満)を同額で取得することについて合意した。両取引のクロージング日は、2017年10月5日を予定している。

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