シャープは、プラズマクラスター冷蔵庫の新製品を発表した。新製品は、軽く触れるだけで右からも左からも扉が自動で開く「電動どっちもドア」タイプ2機種と、「電動フレンチドア」タイプ2機種、電動でない「フレンチドア」タイプ2機種の、計6機種だ。ラインナップと推定市場価格、発売日は下記のとおり。

  • 電動どっちもドア「SJ-WX55D」(容量551L): 36万円前後、10月26日
  • 電動どっちもドア「SJ-WX50D」(容量502L): 34万円前後、10月26日
  • 電動フレンチドア「SJ-GX55D」(容量551L): 37万円前後、10月19日
  • 電動フレンチドア「SJ-GX50D」(容量502L): 35万円前後、9月26日
  • フレンチドア「SJ-GT50D」(容量502L): 32万円前後、11月16日
  • フレンチドア「SJ-GT407D」(容量474L): 31万円前後、11月16日

9月26日から6機種を順次発売する

30年目の「どっちもドア」は電動に進化

左右どちらからも開くシャープ独自の「どっちもドア」は、転居やリフォームでキッチンの間取りが変わっても置き場所に困らないといった理由で人気の機能だ。しかし、2枚扉の「フレンチドア」タイプに比べ、1枚の扉に対してのドアポケットの収納量が多く、その分扉の開閉に力が必要だった。

シャープでは新開発の電動回転機構の採用により、開閉の電動アシスト化に成功。ドアに触れるだけで左右どちらからも開閉できるので、小さい子どもや高齢者だけでなく、調理中に片手がふさがっている人も使いやすいという。さらに今回は「電動フレンチドア」タイプの機種も用意。キッチンの間取りに合わせて冷蔵庫を選べるようにした。

本体上部に搭載された電動回転機構

カラー液晶ディスプレイ搭載、使い方をアシスト

扉の外側にはカラー液晶ディスプレイを装備。「冷凍モード」機能などを簡単に設定できるほか、時計、キッチンタイマー機能なども搭載した。

電動フレンチドアタイプのSJ-GX55DとSJ-GX50Dは、AIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応。無線LANと発話機能を搭載し、食材に合わせて献立や保存方法などを知らせる。また、専用スマートフォンアプリ「COCORO KITCHEN」を使うと、冷蔵庫が提案したレシピを外出先から確認したり、買い物メモを登録したり、といった活用が可能だ。

タッチパネル式の液晶ディスプレイ。冷凍の仕方など使い方も確認できる

野菜室とチルド室に鮮度機能を搭載

肉や魚といった生食材などの保存に適したチルドルーム内には、送風ファンのない「プラズマクラスターユニット」を装備。食品の乾燥を防ぎ、プラズマクラスターで付着菌を除去しながらチルドルーム内を清潔に保つ。

チルドルーム内は青く光る

野菜室には、野菜室全体のうるおいを保つ「うるおいガード」を搭載し、野菜の乾燥を抑える。また、冷凍室に囲まれた独自のスタイルを生かし、安定した低温制御 (約2~5℃)を実現。雪国においての「雪下野菜」(野菜を雪の下に保存する方法)のようなスタイルをとっている。これにより、野菜が寒さから身を守ろうとする自己防衛機能を働かせ、でんぷんを糖に分解するため、野菜の甘味成分が約20%アップするという。

野菜室の上を覆う「うるおいガード」

大容量冷凍室「メガフリーザー」を引き続き採用、冷凍ケースを自由に仕切り、食品を立てて収納できる「4切り(しきり)名人」も備える。冷蔵室のドアポケットは、調味料の収納しやすさを追求した「段々スパイスポケット」が付属。このほか、「プラズマクラスターうるおいチルド」の手前にユーティリティルームを搭載。個装の調味料などの小物類が収納できる。

食品を立ててしまえる4切り名人

小物が収納できるユーティリティルーム