英国ジャガー・ランドローバーはこのほど、モビリティの将来をテーマに展示やパネルディスカッションなどを盛り込んだイベント「Tech Fest 2017」をロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジで初開催し、2020年までに同社が展開する全車種に電動モデルをラインアップすることを発表した。

ジャガー・ランドローバー「-PACE コンセプト」「E-TYPE ZERO」「FUTURE-TYPE コンセプト」

ジャガー・ランドローバーの最高経営責任者(CEO)であるラルフ・スペッツ博士は、「2020年より、ジャガー・ランドローバーのすべての車種にEV(電気自動車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)、MHEV(マイルド・ハイブリッド車)といった電動モデルを取りそろえ、お客様に対して幅広い選択肢を提供していきます」と語った。

同社の電動モデルとしては、エレクトリック・パフォーマンスSUV「I-PACE」が2018年に発売される予定。「Tech Fest 2017」では、往年の名車「E-TYPE」を電動化して生まれ変わらせた「E-TYPE ZERO」も出展されている。また、バーチャル・コンセプト・モデル「FUTURE-TYPE」も出展された。2040年以降の未来のモビリティを示唆するというこのコンセプトカーは、完全自動運転が可能でコネクティビティのある世界でのモビリティの在り方を模索している。

「FUTURE-TYPE」は仕事、家庭、レジャーなどの用途に応じて、多岐にわたるデジタル領域にアクセスできる。その中核となるのがインテリジェント・ステアリングホイール「Sayer」で、音声で作動する人工知能(AI)を搭載し、車に固定されるのではなく、持ち運びできるようになっているという。