シニアが「年を取ったな」と感じた瞬間は?

ネオマーケティングはこのほど、「シニアの食生活と健康意識」に関する調査結果を明らかにした。同調査は8月23日~25日、60歳~79歳の男女1,000人を対象にインターネットで実施したもの。

上から「60歳という年齢を迎えることについて、健康面での不安がありましたか」「70歳という年齢を迎えることについて、健康面での不安がありましたか」

「60歳」という年齢を迎えることについて、健康面での不安があったか、55~59歳だったころを思い出して答えてもらったところ、合計で34.8%が「非常に不安があった」「少し不安があった」と回答した。

「70歳」という年齢を迎えることについて、健康面での不安があるか尋ねたところ(70代の人は65~69歳だったころを思い出して)、55.3%が「非常に不安があった」もしくは「少し不安があった」と答えた。60歳という年齢を迎える不安と比べ、20.5ポイントも上昇している。特に現在60代は、67.0%も不安を感じていることがわかった。

「年を取った」と思うのはどのようなときか聞くと、60代は「白髪が増えた」(53.6%)が最も多かった。また、「新しいことに挑戦する気持ちがなくなった」(19.8%)や「心がときめくことがなくなった」(17.4%)など『気持ち』に関する項目も10位以内に入っている。70代は「足腰が弱くなった」(47.2%)など『運動機能』の衰えに関する症状が多かった。

「年を取った」と思うのはどのようなときですか?

「70歳」という年齢を迎えるにあたり、病気や疾患について具体的にどのような不安があるか尋ねたところ(70代は65~69歳だったころを思い出して)、最も多い回答は「高血圧」(37.9%)だった。次いで、「がん」(28.8%)、「コレステロール値」(25.8%)となっている。

「70歳」という年齢を迎えるにあたり、病気や疾患について具体的にどのような不安がありますか?

「70歳」という年齢を迎えるにあたって、体力・運動・身体面では具体的にどのような不安があるか聞くと(70代は65~69歳だったころを思い出して)、「体力の低下」(65.9%)が最も多かった。次いで「筋力の低下/筋肉の減少」(50.6%)、「腰の痛み」(36.6%)が続いた。

「70歳」という年齢を迎えるにあたって、体力・運動・身体面では具体的にどのような不安がありますか?

病気の予防のために「食事の面」で取り組んでいることを聞いたところ、「野菜をたくさん摂(と)るようにする」(52.7%)、「塩分を摂りすぎないようにする」(43.3%)が多かった。「食事の面で取り組んでいることはない」と回答した人は、23.7%に留まった。

病気の予防のために「食事の面」で取り組んでいること

健康のために積極的に食べている・飲んでいるものと食べること・飲むことを制限しているものを聞くと、積極的に食べているもの・飲んでいるものは、「野菜」(64.9%)が最も多かった。一方、制限しているものは「砂糖・お菓子・ケーキなどの甘いもの」(29.9%)が最も多く、次いで「アルコール類」(22.9%)、「パン・白米・麺類など炭水化物」(19.2%)となった。

健康のために積極的に摂っている栄養素は、「たんぱく質」(31.4%)が最も多く、「食物繊維」(31.3%)、「ビタミン」(29.4%)が続いた。健康のために摂ることを制限している栄養素は「炭水化物(糖質)」(22.3%)、「油・脂質」(19.1%)が多かった。

左から「健康のために積極的に摂っている栄養素」「健康のために摂ることを制限している栄養素」

駒沢女子大学人間健康学部健康栄養学科教授の西村一弘先生は、「摂取を控えている栄養素1位は、炭水化物(糖質)となっているが、炭水化物は筋肉や臓器、脳を動かすエネルギー源。筋肉の合成を促進し、シニアの身体づくりにとって必要不可欠な栄養素です」とコメントしている。

栄養バランスを損なわない3大栄養素の割合は、「炭水化物(糖質)⇒50~60%」「たんぱく質⇒13~20%」「脂質⇒20~30%」であるとのこと。脳機能においても、炭水化物(糖質)を定量に保つことで、脳を働かせ活性化させるので、認知症リスク低下にも繋がるという。

「炭水化物(糖質)を控えていては、不安が多い70歳をいきいき元気に過ごすことはできません」と西村先生。正しい栄養知識を身につけ、3大栄養素の摂取バランスをきちんと理解してほしい、と語っている。

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