JR西日本米子支社は15日、三江線江津~三次間を含む定期乗車券の段階的な販売の取りやめについて発表した。三江線は2018年3月31日をもって営業終了(廃止予定日は2018年4月1日)し、4月1日から三江線を含む乗車券類は使用不可に。これにともなう6カ月定期乗車券・3カ月定期乗車券・1カ月定期乗車券の発売を取りやめる日が発表された。

三江線を走るキハ120形のラッピング車両「三江線神楽号」

三江線は山陰本線江津駅と芸備線三次駅を結ぶ営業キロ108.1kmの路線。JR西日本は昨年9月、「輸送モードとして鉄道が地域のニーズに合致していない」「利用者の減少に歯止めがかかっていない」「自然災害リスクは当線区においても無関係でなく、バスにて代替可能な鉄道に対し、被災と復旧の繰り返しは社会経済的に合理的でない」などを理由として鉄道事業廃止届出書を提出しており、2018年4月1日を廃止予定日としていた。

今回、三江線江津~三次間を含む乗車券類が4月1日以降に使用できなくなることを受け、6カ月定期乗車券は2017年10月1日、3カ月定期乗車券は2018年1月1日、1カ月定期乗車券は2018年3月1日を利用開始日とする発売をもって、それぞれ定期乗車券の発売を取りやめることが発表された。なお、定期乗車券の特別な販売として「定期乗車券の有効期間の終了日を2018(平成30)年3月31日までとする場合に限り、3カ月または1カ月定期乗車券に必要な日数を加えて発売」するとのこと。