テレビ朝日は、10月2日(月)からスタートする帯ドラマ劇場「トットちゃん!」を記念し、電通、電通テック、エーラボと共に、黒柳徹子のアンドロイド「totto」を共同開発したと発表した。

黒柳徹子(左)と、totto(右)

「totto」は、42年にわたる「徹子の部屋」の会話データをもとにNTTテクノクロスが開発した最新の音声合成技術を用い、作成したアンドロイド。制作においては、アンドロイド研究の第一人者である大阪大学・石黒浩教授(ATR客員所長)が監修し、3Dカメラで黒柳徹子氏本人をスキャンして等身大の型を作成。表情やしぐさ、癖なども研究し、さらに発話に合わせてリアルな口の動きを生成するATRの技術を採用するなど、最新工学技術を駆使したアンドロイドとなっている。また、2018年には自律会話システムも搭載され、さまざまな場所で徹子との「おしゃべり」が楽しめるようになる予定となっている。

tottoと黒柳本人が「徹子の部屋」収録の合間にスタジオで初対面した際には、目の前に現れた自分のアンドロイドに、黒柳は「あらま!あなたすごくキレイね!ビックリしちゃったわ!!」と目を丸くしていたが、tottoから「お目にかかれてうれしいわ。似ているかしら?」と挨拶され「あなた、ずいぶん私とソックリね。面白いわ!」と好奇心満々な笑顔を返したという。

また、「ちょっと話が飛ぶんですけど、あなたパンダのものまねができるんですって?ちょっとやって下さる?」と、tottoが突然、黒柳に“ムチャぶり”をする場面も。黒柳がパンダの子どものかわいらしい鳴き声を実演すると、totto は「なんだかよくわからない。もう一回やってくださる?」と、無邪気にアンコール。黒柳がもういちどものまねを披露すると「私、パンダの鳴き声って知りませんけど……」と、“芸人泣かせ”として知られる黒柳本人のように受け流したということだ。

なお、tottoは10月から帯ドラマ劇場「トットちゃん!」の予告編に毎日登場し、おしゃべりを披露する予定となっている。また、今後は、タレント・黒柳徹子の個性である「好奇心旺盛」、「おしゃべりが好き」をコンセプトに、高齢者とのコミュニケーションや子どもたちへの読み聞かせなど、老若男女に黒柳自身の社会活動を拡張していく「トットちゃんの夢」プロジェクトを展開するとのことだ。