アドビシステムズはこのたび、最新のAdobe Digital Survey 消費者動向調査「商品購入においてネットがどう影響しているのか?」を実施し、その結果を一部公表した。

これによると、商品購入までにおける体験プロセス、いわゆるカスタマージャーニーにおいて、デジタル体験が及ぼす影響力が益々高まっていることが分かった。一方、デジタル体験の重要性が増す中で、クロスチャネルでコミュニケーションを実施できている企業ほど、ブランドに対する信頼度が高まる傾向が判明した。

調査対象にした家電、家具、洋服のすべての商品カテゴリーで、ブランドとの最初のタッチポイントは、店頭が多い傾向にある一方、情報収集の手段や、比較検討時に影響を及ぼす情報源は、年代を問わずWeb・SNSが最も高い割合を占めた。一方でマスメディアに対する活用意向は限定的となった。

調査結果のインフォグラフィックより一部抜粋

商品レビューなどの購買後の情報共有行動については、商品によって共有先に違いが表れた。洋服ではSNS、家具では商品比較サイトが多い傾向で、家電はSNS、自分のブログ、商品比較サイトがほぼ同じ割合を示した。

購入した商品ブランドに対する信頼度と接触媒体数の関係を分析した結果では、より多くの媒体と接触している消費者ほど、そのブランドに対する信頼度が高まる傾向が見られる結果となった。