ソニーは9月13日、24~600mm相当 (35mm判換算、以下同) の光学25倍ズームレンズを搭載したデジタルカメラ「RX10 IV」を発表した。10月6日の発売を予定し、価格はオープン。推定市場価格は税別190,000円前後。

24~600mm相当のズーム域をカバーするレンズ一体型のデジタルカメラ。従来モデルと同様に有効画素数2,010万画素の積層型CMOSセンサー「Exmor RS」を採用するほか、新たに位相検出方式AFセンサーを搭載した。また、画像処理エンジン「BIONZ X」が進化。α9やα99IIでも用いたフロントエンドLSIと組み合わせることで、従来比1.8倍の高速化を実現し、連写時の画質向上なども図った。

これにより0.03秒の高速AFに加えて、315点像面位相差AFセンサーによる広いAFカバー範囲、α6500/6300と同じ高密度AF追従テクノロジーの搭載により、動体追従性能が大幅に向上したという。連写性能は最高で24コマ/秒。最大249枚の連続撮影性能を備える。40倍・960fpsのスーパースローモーション動画撮影、1/32,000秒の歪み防止(Anti-Distortion)高速シャッター、4K動画撮影(QFHD 3,840×2,160ピクセル)が可能となっている。

また、処理性能の向上により、シャッター速度4.5段分の手ブレ補正機能のほか、瞳AFの追従性能も強化されている。

このほか、フォーカスエリアの登録機能や、カスタムボタンにアサインした機能を呼び出せる「押す間カスタム設定呼び出し」、連写撮影画像のグルーピング表示といったUIの改善にも取り組む。さらにカメラから3m-∞の範囲にいる被写体のみにピントを合わせるフォーカスレンジリミッター、AF-ONをAELボタンに割り当て可能、被写体が動くなど状況が変わったときに自動で最適なAFモードとするAF-Aモードといった機能を備える。

絞り開放値はF2.4~F4。ISO感度は標準でISO100~12800、拡張でISO64/80に対応。最短撮影距離はテレ端600mmで72cm、ワイド端24mmで3cm。EVFは約236万画素の有機EL式。背面の液晶モニターは3型・約144万ドット、チルトに対応している。

本体サイズはW132.5×H94.0×D145mm、重さは1,095g(バッテリーとSDXCカード含む)。

なお、前モデルである「RX10 II」と「RX10 III」はそのまま併売する。ソニーはユーザーのニーズと予算に合わせたラインナップを展開することで、住み分けを狙う。