NECは9月13日、全国農業協同組合中央会(JA全中)に、クラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」とハウジングを組み合わせたハイブリッド環境を提供し、全国のJAが共通して利用できるシステム基盤を構築したことを発表した。

具体的には、これまで各都道府県のJAが個別に構築・運用していた会計や購買などの共通化可能なシステムをクラウド上に新たに構築し、標準サービスとして提供するとともに、各都道府県のJA独自システムを運用できる環境もクラウド上に構築した。各都道府県のJAが重複して行っていた運用・保守が不要となり、大幅なコスト削減が可能となる見込みだ。

また、平常時に利用するメインサイト(NEC神奈川データセンター)以外にバックアップサイト(NEC神戸データセンター)の構築と、災害時の復旧システムである「Disaster Recovery(以下、DR)」環境の構築によって、もしもの災害時にも、JAの事業を支えられる継続性の高さを実現することができた。

各都道府県のJAが利用できるシステム基盤を実現

クラウドへの移行が難しいシステムはハウジング環境へ移設し、ITシステムの統合を実現。同システム基盤はすでに稼働しており、JA鳥取県中央会などが運用を開始している。