特撮史に残る大迫力シーンも! 「ウルトラマン」VRで田口清隆監督の特撮愛が爆発

「ウルトラマン」シリーズ初となる全天球360度VR特撮作品『ウルトラマンゼロVR』『ウルトラファイトVR』の完成披露体験会が11日に行われ、作品を担当した田口清隆監督とゲストとして辻本貴則氏がイベントに登壇。「ウルトラマン」シリーズの世界に精通した2人が、製作者としての視点から、両「ウルトラマン」VR作品、そしてVR特撮作品の可能性について語った。

左からウルトラセブン、辻本貴則氏、田口清隆監督、ウルトラマンゼロ

『ウルトラマンゼロVR』では、オフィスビルでの会議中、突如として宇宙怪獣エレキングが出現。視聴者は、非常口からの脱出、そして巨大怪獣とウルトラマンゼロのバトルを、実際にそこで戦いが行われているかのように仰ぎ見ることができる。一方、『ウルトラファイトVR』は、1970年から71年にかけて放送され人気を博した特撮テレビ番組『ウルトラファイト』シリーズをVRで実現したもの。今回はウルトラセブン・ウルトラマンゼロの親子と、ガッツ星人・イカルス星人との荒野での大乱闘が繰り広げられている。ナレーションを、当時の『ウルトラファイト』と同じく山田二郎氏が担当しているのもポイント。2作とも「実際に街でウルトラマンと怪獣が戦ったら……」というリアリズムを追求する田口監督ならではのアングルを楽しむことができ、往年のファンにとってはかつて思い描いたウルトラヒーローの存在する世界を体験することができる、まさに"夢"が実現した映像作品になっている。

「自主映画でもいいからVRで撮ってみたかった」と宿願かなった田口監督は、実際に撮影してみると、「特撮は映るところだけを作るけど、VRは全部映るから、その違いが大きかった」と出だしから通常の撮影とは大きく異なった今回の作品作りを振り返る。辻本氏は、VRの臨場感を存分に発揮した田口演出に言及し、「無駄にカットを割らず、満足感をもって次の展開を見ることができた」と感想を語った。

技術的な面では、特撮ならではの爆破シーンなどを撮影するために、通常VR撮影に使われるカメラではなくハイスピード撮影も可能なアクションカメラGoProを使用。没入感を意識しながら特撮描写にも妥協せず、思い描く特撮世界を再現するため複数のGoProを解体して組み合わせ、ほぼ全天球の特撮映像を収めることに成功したのだという。また広角で撮るGoProを使用することで『ウルトラファイト』ではよりゼロ・セブンや怪獣たちの"巨大さ"を感じさせている。

辻本氏も、「ただの『ウルトラファイト』のVRではなく、『ウルトラファイト2017』だと感じました。『ウルトラファイト』だけど巨大感が出ている」。さらに、「『ウルトラファイト』で上下を感じるなんて思わなかった」と、全天球360度を見回すことができるVRの世界でヒーローと怪獣が躍動する姿を表現した田口監督のアイデアと演出を称賛した。

田口監督は今回の大きな見どころの一つとして、『ウルトラファイトVR』の爆破シーンを紹介。"特撮史に残る大爆発"と胸を張る場面は、「劇場版を2作も担当しましたけど、やらせてもらえなかったレベルの爆破。今までのキャリアの中で一番火薬の量が多かった」と語り、特撮ファンの期待をあおった。ほかにも作中には、田口監督らしいオマージュも散りばめられており、こちらもファンにとってはうれしいところだ。

『ウルトラマンゼロVR』『ウルトラファイトVR』は。店舗常設型サービス「VRシアター」で10月1日より展開スタート。全国の複合カフェ(インターネットカフェ・漫画喫茶)、ホテル、カラオケ、ゲームセンターなどの設置店舗のほか、ウルトラマン関連イベントで体験することができる。視聴料金は各600円。

(C)円谷プロ

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