ブリヂストンはSAS Institute Japan(SAS)と共同で、ソリューションビジネスをリードするデータサイエンティストの人材育成プログラムを開設したと発表した。

ブリヂストンは、商品企画、開発、製造、販売、顧客の製品使用過程など、バリューチェーンの各ステージで蓄積されたビッグデータや顧客ニーズなどの各種情報を、迅速かつ効果的に分析・解析し、課題把握から解決策まで一気通貫で対応できるデータサイエンティストの早期育成を目指しており、同研修プログラムを通じて、ソリューションビジネスの質を高め、顧客への提供価値の向上を狙う。

SASは、既存のトレーニングプログラムをブリヂストン向けにカスタマイズ。ブリヂストン社内のデータサイエンティスト早期育成を支援する。

今回のプログラムを通じて、課題背景を理解したうえでビジネス課題を整理し、解決する「ビジネス力」、情報処理、人工知能、統計学などの情報科学系の知恵を理解し、使う「データサイエンス力」、データサイエンスを意味のある形に使えるようにし、実装、運用できるようにする「データエンジニア力」を保有するデータサイエンティストを早期に100人育成することを目指す。

第1回では社員23名を対象に、研修プログラムを実施した。ブリヂストンでは2017年1月に、デジタルソリューションを推進するための専門組織「デジタルソリューションセンター」を新設し、今後もICTや最先端技術の積極的な活用により、新たな価値を創出できる人材育成やビジネスモデルの開発など、全社バリューチェーンを通じたイノベーションを推進していくとしている。