Suicaから届く"大丈夫"の声がお母さんを安心させる - JR東「まもレール」

まもレールのイメージポスター

東日本旅客鉄道(JR東日本)とセントラル警備保障は9月7日に記者向けの発表会を開催し、ICカードの「Suica」「PASMO」を利用した子ども見守りサービス「まもレール」を2017年10月1日から開始すると発表した。

「まもレール」は、子どもが「Suica」もしくは「PASMO」使って対象駅の自動改札を通過すると、あらかじめ登録した保護者に「利用駅」「通過時刻」「チャージ残額」が通知されるサービス。通知は電子メールのほか、「JR東日本アプリ」のプッシュ通知でも受け取ることができる。記名式の「Suica」もしくは「PASMO」であれば、普段利用しているICカードを利用可能で、専用の端末などは購入する必要がない。

アプリの通知イメージ

母親は子どもへの過干渉が自己嫌悪の原因になり得る

同サービスの受付開始に先立ち、セントラル警備保障では首都圏在住の母親483名を対象に「子育て・見守りに関する調査」を実施。同調査では「お子さまの安全対策や見守りは十分にできていると思いますか?」という質問に対し、「どちらでもない」を含めると、約半数の人が子どもの見守りを十分にできていないという結果が出た。その理由として最も多かったのが「具体的に何をすればいいのか分からない」という回答だ。中高生の母親の場合は「干渉しすぎることを子どもが嫌がる」という理由が、子どもの見守りができない理由の半数を占めていたという。一方で、約3人に1人が子どもへの過干渉で自己嫌悪に陥ったことがあると回答していた。

見守りを十分にできていない理由

過干渉で自己嫌悪に陥ったことのある人は、3人に1人の割合

また、同調査では子どもに携帯電話を持たせている母親の約4割が、子どもが「特に連絡もなく予定の時間に帰宅しなかった」経験があると回答。さらに、4人に1人は、「親からの連絡を無視したこと」で子どもを叱った経験があるという結果が出た。

子どもに携帯電話を持たせても連絡が取れないという経験を持つ母親は多い

親からの連絡を無視したことで子供を叱った経験のある人は、4人に1人の割合

ストレスなく適切な距離からそっと見守る信頼の1枚

こうした調査結果を踏まえ、セントラル警備保障 営業本部 営業統括部 課長代理の三谷誓子氏は、まもレールの利用シーンについて「まもレールは幼いお子さまだけでなく、小学生から高校生までも対象としている。小学校低学年のお子さまの場合は、ちゃんと駅に着いたか、正しく乗り換えができたかという不安を取り除くことができる。高学年になると塾や習い事などで電車を利用することが多く、特に塾に通っている場合は帰宅時間が夜の9時や10時になることも少なくない。携帯電話だと充電が切れて連絡が取れないこともあるが、Suicaを使うまもレールであれば、帰宅中であることの確認を取ることができる」と説明。さらに、「中学生以上は行動範囲や交友関係が広がり、親離れも進む。まもレールでは親子のコミュニケーションに温度差が出てくる年頃でも、過度に干渉することなく最低限の見守りをすることができる」と述べた。

セントラル警備保障 営業本部 営業統括部 課長代理の三谷誓子氏

三谷氏の説明に対し、今回の説明会にゲストとして登壇した"尾木ママ"の愛称で親しまれている教育評論家の尾木直樹氏は「子どもは小学生から中学、高校へと成長していくが、時期に応じた距離感、見守り方が必要。まもレールは子どもの自由も確保できるので、子どもにプレッシャーを与えることもなく、精神的な自立を促すこともできるはず」と意見を述べた。

教育評論家で臨床教育研究所「虹」所長を務める法政大学特任教授の尾木直樹氏(尾木ママ)

JR東日本 執行役員 事業創造本部副本部長の表輝幸氏は「改札を通った時に駅名や時間をお知らせできることはもちろん、チャージ残高を通知できるのがポイント。チャージ金額不足によって子どもが駅から出られないという母親の不安を解消することができる」と、同サービスの魅力を述べた。

JR東日本 執行役員 事業創造本部副本部長の表輝幸氏

また、セントラル警備保障 代表取締役執行役員社長の鎌田伸一郎氏は「JR東日本が力を入れている子育て支援事業を通じて、日本の安全安心な鉄道のブランド向上を実現するために、全力で新しいサービスに取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

セントラル警備保障 代表取締役執行役員社長の鎌田伸一郎氏

「まもレール」の対象は小学生~高校生(満18歳の3月31日まで)。利用料金は子ども1人、保護者1通知先の場合で月額500円だ。子どもを1人追加する場合はプラス500円、通知先を1件追加する場合はプラス100円となる。

サービスの料金例

2017年10月1日のサービス開始時における対象駅は山手線と中央線(東京~高尾)の57駅だが、2018年春までには首都圏の244駅へ順次拡大していく予定だ。

サービス開始時の対象駅

拡大予定の駅を含めた対象駅

申し込みは「まもレール」オフィシャルサイトで、2017年9月13日から開始する。

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