中古マンション再生流通事業を手がけるインテリックスは10月25日、福岡市博多区の築30年の共同住宅をリノベーションし、1棟の中に客室と賃貸住宅が共存するホテル&レジデンスとして再生させた「montan HAKATA(モンタン ハカタ)」を開業。9月5日より、公式サイトや大手旅行ポータルサイトで宿泊予約の受付を開始した。

「montan HAKATA(モンタン ハカタ)」の外観や客室のイメージ

montan(モンタン)は、フランス語の"私の時間(mon temps)"、また、日本のある地方の方言で「帰ってきたんだね」という意味で使われる"もんたん"、そのふたつの意味を内包した言葉として用いている。居住者だけでなく旅行者にも、自分らしく過ごせる時間と空間を提供できるよう、人々を「おかえりなさい」という言葉で出迎える。自由に利用できるソファやキッチン、時にはロビーに設置されている卓球台を挟んで、多くの人がまじり合うことで、地域住民も含め、人と人とが出会い、つながり、語り合う、スペースを目指している。

montan HAKATAでは、昭和62(1987)年築のワンルーム賃貸マンションをホテル&レジデンスへの用途変更と同時に、大規模な修繕・模様替え、エレベーターの増築等の工事を行い、建物全体で検査済証を取得する予定。まずは全94室の内、賃貸中の住戸を除く48室をホテルの客室とするが、空室になったものから客室にリノベーションしていく。

なお、福岡市の旅館業法施行条例改正(2016年12月施行)以降、福岡市で初の同一フロア内で客室と住戸が共存するホテル&レジデンスとなる。ホテルとしての管理機能が加わることにより、民泊で散見される近隣トラブル等の諸問題の解決を目指す。

1階共用部は地域住民にも自由に利用できるように開放する

1階共用部には、ホテルのフロントと、コミュニティースペースとしてオープンキッチンを配したダイニングやロビー、縁側を設け、居住者や旅行客だけでなく、地域住民にも自由に利用できるように開放。利用者間の交流を常駐スタッフがサポートする。時にはキッチンとダイニングが近隣の高齢者の公民館のように、時には縁側を地域の子どもたちの遊び場のように活用でき、それを旅行客も一緒に体験できる場として提供していく。

客室はひとり旅行からグループ・ファミリー旅行まで、人数や予算にあわせて選べる様々なタイプを用意。洋室タイプのほか、広いお部屋でゆったりと過ごせる和室タイプの部屋も展開する。なお、全室室内にはバストイレを備える。ダブルは9,280円から、ツインは9,780円から、トリプルは1万1,800円から、4人部屋(2段ベット)は1万3,800円から、4人部屋(シングルベット)は1万5,800円から、ファミリーは1万5,800円から、和室は1万3,800円からとなる。

2段ベットのドミトリータイプは、しっかりと自分のスペースが確保できるようにカーテンを設け、プライバシーを考慮した空間となっている。セキュリティーBOX・共用シャワー・トイレ・洗面・コインランドリー・冷蔵庫が用意されており、長期滞在にも便利に使える。安心の女性専用ドミトリーも備える。ドミトリー混合とドミトリー女性専用はともに3,300円からとなる。

montan HAKATAの所在地は福岡県福岡市博多区博多駅東3丁目6番11号で、アクセスは福岡空港線「東比恵駅」1番出口より徒歩5分、また、JR「博多駅」筑紫口より徒歩8分。鉄骨鉄筋コンクリート造 陸屋根 9階建の構造に客室数は48室を備える。敷地面積は912.91平方メートル(276.15坪)、延床面積は3,739.62平方メートル(1131.23坪)。

※価格は税込