富士フイルムは9月7日、ミラーレスカメラ「X」シリーズ用の交換レンズとして、中望遠の等倍マクロレンズ「フジノンレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」を発表した。11月から発売する。価格は168,500円(税別)。

フジノンレンズ XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro

焦点距離122mm相当(35mm判換算)の中望遠マクロレンズ。開放F値が2.8と明るく、「X」シリーズ用交換レンズとして初めて等倍撮影に対応した。合焦部の高い解像感と豊かなボケ味により、花などのネイチャーフォトに最適としている。

XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macroの主要スペック

葉脈をリアルに描写

レンズ構成は12群16枚で、非球面レンズ1枚 / EDレンズ3枚 / スーパーEDレンズ1枚を使用。フォーカスレンズ群をフロントフォーカス群とリアフォーカス群に分け、撮影距離に応じて駆動させるフローティングフォーカス方式を採用する。このフォーカスレンズ群の傾きを抑える新機構を開発し、画像周辺部まで均一な高い解像感を得られる。

レンズ構成と新しいAFシステム。前面と後面に、2つのフォーカスグループを設けている

4軸の手ブレ補正を搭載

狙った場所にしっかりピントを合わせられる

手ブレ補正機能も搭載し、ジャイロセンサーと加速度センサーにより角度ブレとシフトブレを補正。5.0段分の手ブレ補正効果が得られる(CIPAガイドライン準拠)。AF駆動にはリニアモーターを使用。高速かつ静音にフォーカスを合わせられる。

鏡筒の11カ所にシーリングを施した防塵 / 防滴 / -10度の耐低温構造になっており、レンズ前玉にはフッ素コーティングを施し、撥水 / 防汚機能を備える。その他の仕様は以下の通り。

・フィルター径 : 62mm ・絞り形式 : 9枚羽根 円形絞り ・最短撮影距離 : 25cm~ ・最大撮影倍率 : 1倍 ・最大径 : 約80mm ・長さ : 約130mm ・重さ : 約750g

「XFレンズ」の開発ロードマップの公開

今回のレンズ発売に合わせ、「XFレンズ」の開発ロードマップの最新情報も更新された。

このロードマップでは、ラインアップへ加える予定の「超広角ズームレンズ」と「望遠単焦点レンズ」の基本スペックを公開している。

XF200mmF2 R LM OIS WR

XF8-16mmF2.8 R LM WR

望遠単焦点レンズ「XF200mmF2 R LM OIS WR」は、焦点距離が305mm相当(35mm判換算)、開放F値が2.0の望遠レンズ。

超広角ズームレンズ「XF8-16mmF2.8 R LM WR」は、焦点距離が12-24mm相当(35mm判換算)、開放F値が2.8の超広角ズームレンズ。

ロードマップでは、今後計27本の交換レンズがラインアップされる予定で、幅広い撮影領域、撮影シーンなどをカバーするとしている。

XFレンズのロードマップ