NEDOと産総研、SNSで業務マニュアルを更新する手法を開発

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と産業技術総合研究所(AIST、産総研)は9月6日、SNSを利用して業務マニュアルを更新する方法を開発したと発表し、併せてこの方法の実証を行う協力事業所の募集を開始した。現場に即したマニュアルの構築や、業務効率化、リスク低減などの業務の質の向上が可能かを検証する。

現場主導での介護現場の状況に合わせた構造化マニュアルの構築イメージ

同方法では、従業員が介護現場で気付いた点をSNSで集約し、知識工学的に構造化することで、業務マニュアルに付加できるという。更新の煩雑さや読み手が記載事項の背景まで理解しにくいことなど、マニュアル整備の課題を解決するとしている。

同方法の要点として両者は、構造化マニュアル構築法の開発、SNSを用いたマニュアル素材の収集、現場固有の構造化マニュアルの構築と更新の3点を挙げる。

構造化マニュアル構築法では、知識発現支援という知識工学の技術を用いて、介護の教科書やこれまで産総研が蓄積してきたデータなどに基づき、どの現場でも共通的に頻出する行為をまとめ、基本構造化マニュアルを構築した。

このマニュアルは文章による手順書ではなく、オントロジー(概念体系)による目的指向で構造化した記述になっている。文章とは異なり、読み手による解釈の差異が生じにくいほか、記載事項の背景まで理解しやすい記述法だという。

基本構造化マニュアル記述の例

SNSを用いたマニュアル素材の収集に関しては、従業員間の情報共有、入居者に関する情報共有及びこれらを検索する機能を持つビジネスSNSとして「DANCE3」を開発。従業員がDANCE3を日常の業務連絡などに使用することで、自然に構造化マニュアルの構築に必要な情報の収集を可能としている。

DANCE3によるマニュアル素材の収集例

現場固有の構造化マニュアルの構築と更新については、一般的な知見を基に開発した基本構造化マニュアルに対してSNSで得た情報を付加することで、現場固有の構造化マニュアルを整備できるという。

構造化マニュアル更新の概要



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