ZMPは9月6日、コンピュータ制御可能な研究開発用移動台車プラットフォーム「POWER WHEEL II(パワーホイールツー)」の受注を開始したと発表した。

コンピュータ制御可能な研究開発用移動台車プラットフォーム「POWER WHEEL II」

近年、少子高齢化に伴う労働力人口の減少、電子商取引の拡大による配送の効率化への対応など、物流や製造現場において、自動搬送・無人搬送や移動ロボットへのニーズが高まっている。

こうした背景を受け、同社は、コンピュータ制御可能な研究開発用実験車両として販売した「RoboCar 1/10」などの知見を活かし、実験機材を搭載して長時間の実験を行うことが可能な自動搬送・移動ロボットの研究開発プラットフォームとして同製品を開発した。

同製品は、大容量リチウムイオン電池を搭載、高出力モータを用いた独立二輪駆動方式の6輪(中央部駆動輪×2、自在輪×4)台車で、8時間の走行が可能だという。積載スペースは幅650mm×奥行950mm、最大積載重量は100kg。センサは、高精度ロータリエンコーダ、慣性センサ、測距センサを標準装備。レーザーセンサやステレオカメラ・単眼カメラなどのオプションも用意されている。

また、制御用PCとしてLinux PCを搭載しており、モニタ・キーボード(オプション)を接続したオンボードでの開発が可能となっている。さらに、ソフトウェア開発環境(SDK)として、各種センサ情報の取得、モータ駆動、通信(WiFi)などのライブラリとサンプルプログラムが付属している。

なお、価格は、300万円(税別)で、発表同日より受注開始、2017年12月より出荷予定とのこと。また、目的に応じてPCなどのオプションも用意されており、台車サイズやモータ数のカスタマイズも可能だという。