日産自動車は9月6日、同社のゼロ・エミッション車におけるリーダーの地位をより一層強固にする新型「日産リーフ」を初公開した。

新型「日産リーフ」

同車は、新開発の40kWhリチウムイオンバッテリを搭載し、400km(JC08モード)の航続距離を実現する。また、最大出力110kW、最大トルク320Nmを発生する新型eパワートレインを採用。ユーザーより好評の加速性能をさらに向上させ、より一層のドライビングプレジャーを実現するとしている。

また、同車は3つの最新のインテリジェント・ドライビング技術を搭載している。1つ目は、高速道路の単一車線で、アクセル・ブレーキ・ステアリングのすべてを自動的に制御することで、ドライバーの負担を軽減し、運転をより快適にする「プロパイロット」。2つ目は、駐車開始から駐車完了まで、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジ、パーキングブレーキのすべてを自動で制御する「プロパイロット パーキング」。3つ目は、アクセルペダルの操作だけで発進・加速・減速・停止までをコントロールできる「e-Pedal」。これにより、アクセルペダルから足を離すと、回生ブレーキと摩擦ブレーキを自動的に制御し車を減速させ、停車まで行う。傾斜がある路面においてもアクセルペダルから足を離すだけで停車保持が可能だ。

同車のデザインは、東京モーターショー2015で披露された「IDSコンセプト」にインスパイアされたものだという。外観は「EVらしい爽快な走りをイメージさせるダイナミックさ」にこだわったとしており、フロントには「エクストレイル」などのモデルと同様に、日産のデザインランゲージであるブーメラン型のランプシグニチャーや、Vモーショングリルが採用されている。

新型「日産リーフ」

同社は今回発表したモデルに対し、さらに出力を向上させたモーターを搭載するとともに航続距離を伸ばした、ハイパフォーマンスモデルの発売を2018年に予定しているという。また、今回の新型「日産リーフ」は、日本の追浜工場、米国スマーナ工場、英国サンダーランド工場で生産し、日本では10月2日、米国では12月、欧州では2018年1月より販売を開始する予定だ。

なお、日本における全国希望小売価格は、グレードSが315万360円、グレードXが351万3,240円、グレードGが399万600円(いずれも税込み)。同社の専務執行役員である星野朝子氏は、この価格帯での発売に関し「これまで、値段が高いという理由で電気自動車の購入を諦めていたお客様にも、検討してもらえるようになる」とコメントした。