アイドルグループ・V6の岡田准一が5日、都内で行われた主演映画『関ヶ原』(8月26日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶に、東出昌大、原田眞人監督とともに登場した。

左から石田秀雄、東出昌大、原田眞人監督

同作は司馬遼太郎の同名小説を実写化。戦国時代に終止符を打った"関ヶ原の戦い"で石田三成(岡田)はなぜ徳川家康(役所広司)に負けたのか、封印された真実をひもとく。三成と淡い恋を育む伊賀忍び・初芽を有村架純が演じ、原田眞人監督がメガホンをとった。2週連続で興行収入1位となり、動員96万7,000人、11億8,000円を記録している。

今回はスペシャルゲストとして石田三成の子孫で、15代目当主の石田秀雄が登場。「今までずっと石田三成は冷徹、小早川秀秋は凡庸な裏切り人というマイナスイメージがつきまとっていました。今回の作品で払拭されて私も安心しました。再評価が始まると思います」と喜び、「これで死んでも死に切れます」ときっぱり語った。岡田は「個人的にはギリギリな三成を演じたつもりなんですよね。原作ではお腹が痛い描写もある人なので」と振り返り、「天下を動かす一大事に耐えきれる人ではなかったというか。そこが伝わればなとはすごく思います」と役作りを話した。

東出が石田に「子々孫々に伝わっている三成像はあるんですか?」と尋ねると、石田は「過敏性腸症候群で、”三成腹”と言うんですけど、ずっと代々、15代続いて。父も息子もそうですし、私も昨日そうでしたね」と明かす。岡田も「本当なんですね。お腹弱いんですか?」と興味津々の様子で、実は作中でも「たまに、実はお腹痛いんだって思いながら演じてました」と裏話が飛び出した。

岡田は「誰も気づかないだろうなと思ってやってますけど、顔を洗っている時とか、ちょっとこうやってたりするときがある」とお腹を気にする仕草。「このプレッシャーに俺、耐えきれてないというのを演じてたりしてたんですね。裏テーマで」と言うと、石田は「感じましたよ」と力強く答えた。岡田は「感じてた!? そう! 島津と話してたときも、目をつぶってるんですけど、あれお腹痛いんですよ。みんな色々話してたけど、『お腹いてーな』って」とエピソードを披露し、「絶対伝わらないと思ってたので、一族にいらっしゃって嬉しいですね」と喜びを表した。