国立天文台、4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」最新版をリリース

国立天文台(NAOJ)は、4D2Uプロジェクトが開発する4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」をアップデートし、宇宙をよりリアルに描く最新バージョン1.4を公開した。

Ver.1.4では土星探査機カッシーニのグランドフィナーレの様子を忠実に再現

土星探査機カッシーニのグランドフィナーレまでの軌道

「Mitaka」は、観測や理論で得られた天文学のデータを用いて、様々な天体や宇宙の階層構造をインタラクティブに見ることができるソフトウェア。4D2UプロジェクトのWebページから無料でダウンロードし、手元のコンピュータで誰でも無料で利用できる。推奨動作環境は、Windows 10/8.1/8/7/Vista/XP。

最新バージョンでは、土星探査機カッシーニのグランドフィナーレの再現や、光の反射の物理モデルに基づいた土星リングや月の描画、位置天文観測機ガイアのデータから作成した天の川テクスチャの追加、表示言語に中国語の追加など、多くの新機能が盛り込まれた。

旧バージョン(1.3)と、今回公開された新バージョン(1.4)の裏から見た土星リングの見え方の違い

旧バージョン(1.3)と、今回公開された新バージョン(1.4)の月の見え方の違い

また、9月15日にグランドフィナーレをむかえる土星探査機カッシーニの立体モデルと土星突入までの軌道データを更新し、ミッションの最後の様子を忠実に再現できるようになった。メニューからプリセットを選択して簡単に土星突入の様子を観察することができるほか、探査機の描画では法線マップの手法を使うことで、探査機の表示が本物の質感に近づいた。

さらに、土星リングの粒子や月の表面における光の反射・散乱を物理モデルに基づいて計算することで、よりリアルに土星や月の姿を描くことが可能になった。裏側から見ると土星リングの濃い部分が暗く見える様子や、土星リングや月表面における衝効果による明るさの変化を再現できる。月では法線マップの手法も用いることで、地形データが無くても月表面の凹凸による影を描画できるようになった。

そのほか、位置天文観測機ガイアの立体モデルと軌道の追加、ガイアが取得した全天約11億の恒星の位置と明るさのデータから作成した天の川のテクスチャの追加、標準で表示可能な言語として中国語((簡体字・繁体字)を追加、さらに番組やメニューをユーザーが自由にカスタマイズできるようになるなど多彩な機能が追加されている。

なお、VR用ヘッドセットでこれらの機能を楽しむことができる「Mitaka for VR」バージョン1.4も同時にリリースされた。

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