NTTデータエンジニアリングシステムズ(NDES)とエリジオンは、製造業向けの3次元CADデータ品質管理サービスに関するアライアンス契約を締結したと発表した。これを受け、NDESはものづくり業界向けクラウドサービス「Manufacturing-Space」に3次元CADデータ変換・活用支援ツール「CADdoctor」および「ASFALIS」の3次元CADデータ処理エンジンを搭載し、2017年9月19日より「CADデータチェッカー」としてサービス提供を開始する。

「CADデータチェッカー」による作業の効率化のイメージ

近年、ものづくり現場においては3次元CADによる設計・製造が主流となりつつあり、製造過程においてさまざまな種類の3次元CADシステムが利用されている。現在、これらのシステム間でのデータ授受においては、フォーマットの違いを解決するために中間フォーマットでのデータ授受を行うことが一般的だが、これにより、面データの欠損や形状の歪みといった問題が発生している。そのため製造業者は、この問題箇所を修正するのに多くの手間と時間を費やしていることが課題となっている。

今回発表されたCADデータチェッカーは、3次元CADデータの授受で発生する形状破損などのトラブルを、CADdoctorの3次元CAD処理エンジンを用いてチェックし、自動修復する。そのため利用者は、従来のように受け取ったデータのトラブル対応作業を行う必要がなくなるという。

なお、同サービスの契約目標は、Manufacturing-Spaceのユーザーを対象に3年間で250社としている。利用料は月額で、スポット利用の場合が5万円、年間契約した場合が3万円となる。

Manufacturing-Space サービス概要イメージ