フレンチレストラン「La Belle Lune」(東京都中央区)はこのほど、初秋の薬膳コースの提供を開始した。

薬膳コースの一例

同店は「薬膳」の要素をフレンチに取り入れ、食べておいしく、見ておいしく、身体によいという『美食同源』を実現させたフランス料理店。

今回提供するメニューは、夏に消耗した体力を取り戻しつつ、秋の実りを楽しめるコース。メニューは全て、オーナーシェフ柳澤義泰氏が薬膳と現代栄養学を基に考案したもの。まだ残暑の残る初秋に合わせた余分な熱を取り除く料理を中心に、陰陽のバランスを取った美容と健康によいランチとディナーを用意する。

コースの1品目は、たっぷりの野菜を使用した前菜を提供する。始めに野菜を摂(と)ることで血糖値の急激な上昇により起こる血糖値スパイクを抑えることを考慮しているという。2品目は、食材から出る貴重なエッセンスをスープにした「命のエッセンス」を用意。温かいスープは胃を温め、消化吸収を促進する働きがあるとのこと。

コースの一品目は野菜たっぷりの前菜(※イメージ)

アントレは、肺を潤す作用がある秋の食材のゆり根と、滋陰作用があり、各臓器を潤すとされる帆立を使用した「帆立貝のクロッカン ゆり根のピューレを添えて」や、鶏むね肉100%のテリーヌ「低温で調理した鶏むね肉のルーロー」を用意する。

メイン料理は、海の恵みである旬の魚と肉を季節に合わせた料理法で提供する。魚料理は「千葉県産金目鯛のポワレ 豆乳と黄人参のスープ」、肉料理は漢方薬を食べさせて育てた牛肉を使用した「漢方牛のロースト 秋の薫り」を提供する。

メイン「漢方牛のロースト 秋の薫り」(※イメージ)

デザートは「姫焼きリンゴ ジャルダン風」。秋の味覚の代表格のリンゴは、津液(唾液など)の分泌を促進し、肺を養う生津潤肺作用があるフルーツであるとのこと。

価格はランチ4,800円(税込)、ディナーの「プチコレクション(魚料理がメインのコース)」は1万円(税、サ別)、「パーフェクトコレクション(魚料理と肉料理の両方が楽しめるコース)」は1万3,000円(税、サ別)。