ダイジョブ・グローバルリクルーティングは8月31日、2017年7月末時点のグローバル転職求人倍率を発表した。なお、同調査におけるグローバル転職求人倍率とは、2ヵ国語以上の言語において、ビジネスレベル以上のスキルを条件とする求人と、そのスキルを持つ転職希望者の需給バランスを算出したもの。

2017年7月のグローバル転職求人倍率は、前月からほぼ横ばい(前月比-0.02pt)の1.56倍となった。求人数は前月より7.0%増え、2013年の調査開始以来2番目の高水準を記録。人手不足感の強まりに伴い、企業の採用意欲は依然として強く、グローバル人材の「売り手市場」が続く見通しとなっている。

「職種別グローバル転職求人倍率」

職種別に見ると、「メディカル/医薬/バイオ/素材/食品技術系」が8.11倍(前月比+1.94pt)でトップに。次いで、「電機(電気/電子/半導体)技術系」が6.20倍(同-0.90pt)、「クリエイティブ(インターネット関連)」が5.67倍(同+5.00pt)で続いた。

また、22職種のうち、半数の11職種で前月より求人数が増加。特に「クリエイティブ(インターネット関連)」(前月比183.3%増)や「金融/銀行/証券/保険関連」(同169.2%増)、「カスタマーサービス」(同137.5%増)が大きく伸長した。

「業種別グローバル転職求人倍率」

業種別では、「電気・ガス・熱供給・水道業」(求人倍率5.00倍、前月比+3.63pt)や「農林水産・鉱業」(同3.14倍、同-1.14pt)、「情報通信業」(同2.86倍、同-0.38pt)がTOP3に。「農林水産・鉱業」は、求人倍率が前月より減少したものの、求人数に対して転職希望者が少ないことから、依然として高水準で推移した。

また、12業種のうち8業種で求人数が増加。「医療、福祉」が前月の約10倍、前年同月と比べても4倍近く増えたほか、「金融業、保険業」で前月比58.2%増、「電気・ガス・熱供給・水道業」で同36.4%の増となった。