ソシオネクストは8月31日、高密度サーバ技術に特化した新興企業SoftIronと新たに提携を結び、データセンターにおける映像データ処理向けに低消費電力、高密度のトランスコード処理用サーバーを開発すると発表した。

データセンターにおける映像データ処理向けトランスコード処理用サーバー「HyperCast」

ソシオネクストは、同社コーデックSoCの高密度実装により、1RUあたりのチャネル数、1チャネルあたりの消費電力ともに標準的なサーバーと比較して優れている「メディアクラウド」プロジェクトを推進している。

また、同社のマルチフォーマットコーデック「MB86M30」をベースとしたシステムは、1RUの筐体でAVC/HEVCのABR(Adaptive Bit Rate)ストリームを最大で256バンドル同時にトランスコード可能だという。

今回開発されるSoftIronの「HyperCast」は、「MB86M30」の性能を最大限に活用し、大規模なトランスコード能力と大容量SSDストレージを1RUの筐体に実装。大量の映像データの処理と保存を可能し、チャネルあたりのコストを削減する高効率データセンターシステムの構築ができるという。

なお、SofIronは「HyperCast」のサンプル出荷を2017年第4四半期に、また量産の開始を 2018年初めにそれぞれ予定している。