SCSKは8月31日、製造業における現場情報の可視化を実現するIoTソリューション群として「PrimeDashBoard(プライムダッシュボード)」の提供を開始した。これにより、現場を可視化して業務変革をサポートするという。価格は、オンプレミス型が500万円~、サービス利用型が月額30万円~、販売目標は今後3年間で、PrimeDashBoardによるサービス提供数50社を目指す。

「PrimeDashBoard」のロゴ

新製品は、多種多様な現場データを他システムや設備に接続されたコントローラから収集して、データベースによる一元的な情報蓄積・管理を実施。現場の生産・品質状況や設備稼働状況をリアルタイムに可視化して、現場業務の効率化・高度化につなげる実用的なIoTソリューションとなる。

新製品の活用により、タイムリーかつ詳細に現場状況把握が可能となり、後追い業務対応などによるロスを削減できるほか、広範囲の関係者による一元的な情報共有が容易になり、適確な意思決定による経営品質の向上につなげることを可能としている。

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主な特徴として「製造業におけるIoT時代のニーズに応える現場データの可視化を実現」「階層型アーキテクチャによる柔軟なシステム構成が可能」「高い拡張性と運用サポート」の3点を挙げている。

製造業におけるIoT時代のニーズに応える現場データの可視化に関しては、製造拠点内や納品先の設備稼働状況など、製造業のさまざまな可視化ニーズに応える仕組みを提供する。

階層型アーキテクチャによる柔軟なシステム構成については、コントローラやデータ連携システムからの「データ収集」、製造現場データベースによる「データ蓄積・管理」および「データ可視化・分析」から構成される階層型アーキテクチャを持つ。それぞれが役割分担・連携し、生産管理・品質管理・設備稼働などのさまざまなデータ種別・データ量・発生頻度への対処、リアルタイムデータと長期保管データなどの蓄積・管理の取り扱い、そして現場業務で活用できる可視化の仕組みを提供するとしている。

拡張性と運用サポートに関しては、顧客の要請に応える段階的拡張、利用現場の細かな要求に応える柔軟性を持ちながら、小規模のクイックスタートも可能なことに加え、同社が提供するITトータルサービスにより、これらの展開・運用へのフルサポートサービスを提供できるという。

今後、同社は製造業のさまざまなニーズに応えるため、製造拠点/現場の生産・設備・品質・在庫情報などの見える化による業務改善、QCD向上の支援サービスを行う製造現場可視化ソリューション、設備稼働データと保全保守作業の可視化・連携によるメンテナンス業務の効率化、高度化支援サービスを行う設備・機器 保全保守ソリューションをPrimeDashBoardシリーズとして順次提供していく考えだ。