キヤノンは31日、趣味層・子育てファミリー層をターゲットとした新コンセプトのA4カラーインクジェット複合機「XK70」と「XK50」を、同社製プリンタ「PIXUS」新製品として発表した。9月22日に発売する。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの価格(税別)は、「XK70」が45,000円前後、「XK50」が40,000円前後。

XK70

XK70

「XK70」は、写真印刷で高画質化と低ランニングコストを両立するA4カラーインクジェット複合機。"撮影した写真を綺麗にプリントしたい"という趣味層や、"家族の思い出をたくさん残したい"というファミリー層を意識した、新コンセプトの複合機となる。

染料ブラック / 顔料ブラック / シアン / マゼンタ / イエロー / フォトブルーで構成される6色独立インクの新プリントシステムを採用している。インク自体も新しくなっており、光沢紙における発色性能が向上。新色のフォトブルーを追加し、青色や白色領域の粒状感を低減。全階調での画像安定性が向上している。

ランニングコストは、大容量インクを使うことで、L判フチなしのプリントで約12.5円に抑えられている(標準インク:約14.8円)。印刷速度はL判写真で約14秒。A4サイズの場合、写真で約41秒、普通紙カラーで約10ipm、普通紙モノクロで約15ipm。自動両面印刷にも対応する。

最高解像度は4,800×1,200dpi。各色のノズル数は、シアンとマゼンタが各1,536ノズル、イエローが512ノズル、染料ブラック / 顔料ブラック / フォトブルーが各1,024ノズル。給紙容量は、後トレイとカセットに100枚までの用紙をセット可能で、ハガキは後トレイにのみ40枚をセットしておける。12cmメディアへの印刷機能も搭載。

本体デザインは、グレーメタリックを基調に、ロゴなどのポイント部でカッパーを採用。ガラスフレークを加えたグロス仕上げで高品位なきょう体に仕上げた。操作用に5型のタッチパネル液晶を装備し、インタフェースは100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、USB 2.0。本体サイズはW372×D324×H140mm、重量は約6.7kg。

XK50

XK50

「XK50」は、「XK70」と同等の印刷機能を搭載する下位モデル。きょう体デザインが丸みを帯びたものになっており、操作用のディスプレイが4.3型に変更されている。インタフェースは有線LANが省略され、無線LANはIEEE802.11/b/g/nのみに対応。本体サイズはW372×D324×H139mm、重量は約6.5kg。