26・27日に放送された日本テレビ系大型特番『24時間テレビ40 告白 ~勇気を出して伝えよう~』。全平均視聴率は、歴代2位タイの18.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区、以下同)を記録したが、オープニングからの視聴者"満足度"は低調な結果だった。

2012年以降の『24時間テレビ』満足度推移=データニュース社「テレビウォッチャー」調べ

この"満足度"は、データニュース社が運営する視聴状況調査「テレビウォッチャー」によるデータ(対象:関東1都6県2,400人)で、5点満点で評価。全体の数値傾向から、3.7以上を高満足度と位置づけているが、今年の『24時間テレビ』のオープニング(18:30)から深夜1時45分までの満足度は2.98にとどまり、データのある2012年以降で最低となった。

自由記述による視聴者の感想を見ると、「誰がマラソンランナーに決まるのか見たくて見ていたが、あまりになかなか発表しないのでイライラした」(53歳女性)、「なかなかマラソンランナーが誰になるのか分からなくてやきもきした」(32歳男性)など、例年は放送前に発表されていたチャリティーマラソンのランナーが、番組スタートから2時間14分が経過して発表されたことに、不満の声が続出。これが、満足度を下げた要因のようだ。

この時間帯は、亀梨和也主演のスペシャルドラマ『時代をつくった男 阿久悠物語』も放送されており、そちらに関しては「阿久悠さんのドラマはよかったです。時代を考えながら時代の先を行くよう、言葉の魔力を感じました」(61歳男性)、「阿久悠物語は良かった。スタ誕生で、森まさ子さんにプラカードが沢山あがったのが感動的でした」(61歳女性)と好意的で満点を付けた視聴者も多かっただけに、ドラマと時間帯を分けると、さらに満足度が下がっていたものとみられる。

ちなみに、視聴率はPART1(18:30~21:18)で25.9%に達しており、不満を持ちながらも、視聴者がランナー発表に目が離せなかったことが伺える。

それだけ注目を集める「24時間マラソン」だけあって、最後の時間帯(16:49~20:54)の満足度は3.27まで上昇。感想を見ると、「マラソンで最後まで走ったブルゾンさんにエールを送りたいです」(68歳女性)、「ブルゾンちえみ最高に良かった」(35歳男性)と、ランナーのブルゾンちえみを称賛する意見が多数寄せられたが、こちらも2012年以降で最低だった。

この時間帯の視聴率は、PART8(16:59~17:23)26.1%、PART9(17:23-19:00)26.1%、そして最後のPART10で最高の(19:00~20:54)28.4%にまで達している。

●「テレビウォッチャー」満足度調査概要
・対象局:地上波(NHK総合、NHK Eテレ、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)
・サンプル数:関東1都6県、男性1,200+女性1,200=計2,400 ※回収数は毎日変動
・サンプル年齢構成:「20~34歳」「35~49歳」「50~79歳」各年代男女各400サンプル
・調査方法:毎日モニターにテレビ視聴に関するアンケートを同じアンケートモニターへ配信、データを回収するウェブ調査
・採点方法:最高点を「5」とし、「3.7」以上を高満足度に基準

マラソンランナー発表の瞬間

ゴールの瞬間