DMM.comとOKIグループの特例子会社である沖ワークウェル、北陸人材ネットの3社は8月29日、障害者の活躍の場を広げるためのリモートワーク推進で協業を開始すると発表した。その第1弾として、障害者のリモートワーク拡充の鍵となるコーディネーター職の採用育成をテーマとした学生向けのインターンシップを同日から9月5日までの予定で実施する。

OKIワークウェルは、2004年に設立した障害者雇用を専門に行なうOKIグループの特例子会社。同社は在宅勤務制度を取り入れ、現在全国21都道府県で高度なITスキルを持つ重度障害者49人が在宅で業務を行っている。

DMM.comは、同社グループの開発会社であるDMM.comラボにおいて2014年から主に北陸に居住している人を中心に身体障害者・精神障害者を40人(うち在宅勤務者は30人)雇用。北陸人材ネットは金沢市に本社を構える人材コンサルティング会社であり、人材育成や採用コンサルを手がけている。

今回の協業により、OKIワークウェルとDMM.comラボのそれぞれの知見をシェアするとともに、より多くの障害者のリモートワークの場を広げるスキームを構築する。さらに、将来的には蓄積したノウハウをもとに他社へのコンサルを実施し、さらなる障害者の活躍の場を広げることを目指す考えだ。

インターンシップの参加者は金沢星稜大学、金沢工業大学、石川県立大学の4人の学生であり、テーマは「採用コンサルを体験!人材確保に困っている企業に採用スキームを提案せよ!」。活動概要は、クライアントとなるOKIワークウェルに対し、4人の学生にコーディネーター採用におけるコンサルティングを行う。

スケジュールは、まず8月30日にOKIワークウェルを訪問し、会社およびコーディネーターの職務について理解するほか、人材ニーズをヒアリングし具体化する。8月31日にはDMM.comラボを訪問し、障害者雇用について理解を深め、コーディネーターの採用育成に成功している事例について情報収集し、クライアントへの提案の質を上げる。

最終日である9月5日には最終プレゼンを北陸人材ネットにおいて実施する。ここでは、クライアントの求めている人材ニーズの明確化と、人材を採用育成するにはどのような手法が有効であるかのプレゼン提案を行う。なお、OKIワークウェルおよびDMM.comラボ訪問時以外の活動拠点は、北陸人材ネットのオフィスとなる。