NECネッツエスアイ(NESIC)は8月29日、米Silver Peak Systemsと販売代理店契約を締結し、同社のSD-WANソリューション「SilverPeak Unity EdgeConnect」の販売を開始した。なお、日本企業の海外拠点への導入にあたり、NESICのパートナー企業である日本NCが一次窓口となり、同社の親会社である米NCRコーポレーションが世界180カ国に対しSilverPeak Unity EdgeConnectの構築・保守・サポートを提供する。

同ソリューションの特徴として「アプリケーションベースの通信コントロール」「WAN高速化と回線品質向上」「柔軟な導入形式」の3点を挙げている。

アプリケーションベースの通信コントロールは、IPアドレス、ポート番号、DPIに加え、SilverPeak独自の機能であるFirstPacketIQを使い、アプリケーション認識を行うことにより、通常のルータではできなかったアプリケーションごとの通信制御や、特定のアプリケーションを拠点から直接インターネットへアクセスさせて実行するInternetBreakOutといった高度な処理を実現するという。

WAN高速化と回線品質の向上に関しては、WAN上を流れるデータを圧縮して転送するとともに、一度受信したデータの送信の繰り返しを排除することで高速化を実現するほか、エラー訂正技術でパケット再送を削減することにより。ベストエフォート回線品質を向上するとしている。

柔軟な導入形式については、シンプルなEdgeルータ型、既存環境を変更することなく導入できるInline Bridge型など、さまざまなネットワークの接続形態をサポートしている。

Unity EdgeConnect ハードウェアラインアップ

今後、NECネッツエスアイはクラウド化を進める企業やグローバルに拠点を持つ製造業、金融業などを中心に販売し、初年度100拠点への導入を目指す。