GEパワー・サービスは、JFEスチール 東日本製鉄所内に設置されているJFE千葉クリーンパワーステーション1号機・発電機器の定期点検に合わせ、ガスタービンなどの改良工事を実施したことを発表した。

同設備は、2002年6月から営業運転を開始したコンバインドサイクル発電施設(認可出力39万800kW)で、JFEスチールは独立発電事業者(IPP)として事業を行ってきた。

今回、GEは、2015年11月のアルストムとの事業統合を踏まえ、日本では初となる旧アルストム製ガスタービンのアップグレードを実施。環境負荷を増大させることなく、出力の60MW向上を達成したという。

また、この改良工事により、保守インターバル期間を延ばす運転と、出力向上をおこなう運転の2つの運転を切り替えることが可能となり、カスタマニーズに合わせたメンテナンスまでのインターバル期間の柔軟な変化も可能になったとする。

なお、今回の改良工事はフルターンキー・プロジェクトとして受注したものであり、ガスタービンのみならずボイラーなどの周辺機器を含め、工事計画の立案からプラント全体のさまざまな機器の更新から再稼働までのプロジェクトマネジメントを一括で受注し、必要最小限の計画停止期間内での機器更新を実現したとしている。

JFE千葉クリーンパワーステーション1号機・発電機器の定期点検の様子