東芝インフラシステムズなど、マレーシアで大型EVバスシステム実証を開始

東芝インフラシステムズは、ピューズ、ハセテック、オリエンタルコンサルタンツグローバルと共同で、マレーシアのプトラジャヤ市でEVバスシステムの実証運行を開始し、8月28日に運開式が開催されたことを発表した。

EVバス バスターミナル

この試みは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「国際エネルギー消費効率化等技術・システム実証事業/10分間充電運行による大型EVバス実証事業(マレーシア)」を、東芝インフラシステムズが、ピューズ、ハセテックおよびオリエンタルコンサルタンツグローバルと共同で受託したもの。

この実証において同社は、大型EVバスに搭載する二次電池の供給、クラウド情報システムの構築、充電ステーションの構築および全体のとりまとめを担当し、超急速充電に対応したEVバスの走行性能の確認、熱帯地域における電池の寿命特性や超急速充電の連続オペレーション時の性能などを検証するという。

本実証では、急速充電性能に優れた二次電池SCiBを搭載したEVバスとバスターミナルに設置したパンタグラフ式充電装置を組み合わせることで、10分間の超急速充電運行を実現した。このEVバスは1周30km以内の運行ルートにおいて、1周につき10分間の充電を行うだけで繰り返し周回することができ、高い頻度でバスを運行することが可能。また、SCiBの長寿命特性を活かし、適切な温度管理などを行うことで電池交換を10年間不要とすることを目指している。

さらに、IoT技術を活用したクラウド情報システムにより、電池の残量、充電時の電圧や電流の状態を遠隔でモニタリングし、電池の残量不足や故障の未然防止に役立てることを目指すという。同実証で使用するEVバスは、日本側から技術指導を受けたマレーシアの現地メーカが製作・保守を行う。

なお、同実証事業では、2018年にダブルデッカーEVバスおよびその充電システムを投入する予定だという。マレーシアでは、経済成長に伴う大気汚染を背景にエコカーやEVバス市場の拡大が見込まれており、同社は今後、この実証運行で得られた知見をもとに、マレーシアのEV産業政策および環境対策に貢献するとともに、アセアン・アジア地域を中心に低炭素社会の実現に向けた都市交通システムソリューションの受注を目指すとしている。

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