28日に放送された日本テレビ系特番『完全密着!真夏の激走2017 24時間マラソンドキュメント』(21:00~22:54)で、同局系『24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~』の24時間マラソンの舞台裏を特集。90キロを見事完走したブルゾンちえみ(27)を支えた坂本雄次トレーナー(69)の知られざる葛藤が明かされた。

ゴール後に言葉を交わすブルゾンちえみと坂本雄次トレーナー

番組では、ブルゾンの奮闘を追う中で、坂本氏にも密着。坂本氏は、2010年に人工股関節を入れる手術を受けてから伴走ができなくなっていたが、今年は、2015年にすい臓がんが発覚した妻の節子さんを勇気づけるためにも、短い距離でも伴走すると決めて、トレーニングして挑んだ。

本番中の密着VTRでは、休憩ポイントに先回りしていた移動車の中で泣いている坂本氏の姿が映され、知られざる葛藤が明らかに。坂本氏は「ランナーのそばに寄り添うことができないというのはとてもさみしい、悲しい、悔しいこと。プロの選手が現役を退くときにもがくのと似たところもあるのかな。悔しい、情けない気持ちがすごい強い」と打ち明けた。

そして、疲れがたまって苦しくなってきたブルゾンを「ハートの部分で押してあげたい」とついに伴走するも、思うように走れなかったようで、「情けない。無念だった。あれ(走ること)ができないって悲しい」とつらい心境を吐露。それでも、休憩ポイントで長年の経験を生かして的確にケアを行った坂本氏は、身体的にも精神的にもブルゾンの支えに。ゴールの日本武道館に到着する直前に坂本氏が再び伴走すると、ブルゾンは感動して涙。ゴール後にも、ステージでしっかり抱き合った。

坂本氏の葛藤に、SNS上では「坂本さんの涙やばい」「坂本トレーナーの涙に感動」「坂本トレーナーの秘話感動してしまう」「涙出る…」「坂本さんすごい人だ」「トレーナーの坂本さんかっこよすぎ、ほんまにすごい」「坂本さん…尊敬としか言いようがない」などと感動や称賛の声が続出した。

また、密着の中で、坂本氏とともにブルゾンを支えたサポートスタッフのメンバーが、休憩ポイントでの坂本氏の経験に基づいた指示の重要さを語る場面も。番組の最後には、蛯原哲アナウンサーから「ぜひ来年も坂本トレーナー頑張ってください」と声をかけられ、坂本氏は笑顔でうなずいていた。