パナソニックは8月28日、4K HDRに対応した77V型の有機ELテレビ「VIERA TH-77EZ1000」を発表した。2017年6月に発売されたフラッグシップ「EZ1000」シリーズの65V型「TH-65EZ1000」に続く、さらに大画面の有機ELテレビとなる。9月22日から発売し、価格はオープン、推定市場価格(税別)は2,500,000円前後の見込み。

TH-77EZ1000

VIERAの有機ELテレビは、最高の画質と音質を追求したフラッグシップのEZシリーズと、映像に忠実な色彩を再現したというハイエンドモデルのEZ950シリーズに大別される。今回のTH-77EZ1000によって、EZ1000シリーズは77V型と65V型の2モデル、EZ950シリーズは65V型「TH-65EZ950」と55V型「TH-55EZ950」の2モデル、合わせて全4モデルの有機EL VIERAがそろった。

TH-77EZ1000は、基本的にTH-65EZ1000のテクノロジーを受け継ぐ。専用の映像エンジン「ヘキサクロマドライブPLUS」によって、RGBの入力信号と出力信号を調整。有機ELパネルで黒つぶれ・黒浮きしやすいシーンでも、元の信号に忠実な映像を表現する。

加えて、HDTVや現在のテレビ放送で用いられている「BT.709」規格の色空間において、さまざまな測定色で限りなく小さな色ズレを実現した。パナソニックでは「ΔE=0」(色の差がゼロ)、および業務用のマスターモニターに極めて近い色再現力と述べている。米ハリウッドのスタジオが持つノウハウも画質チューニングに生かされ、クライアントリファレンスモニターとしてDelux社の認証を取得済みだ。ちなみにBT.709の色空間では、自然界の色を約74.4%再現できるといわれている。

サウンド面は、前面のスタンドを兼ねるスピーカーユニットが担う。画面部分とは中央の細いネックでつながっており、スピーカーユニットと画面が切り離されたような、画面の浮遊感を演出している。スピーカーの構成は、ウーハー×4、パッシブラジエーター×2、スコーカー×2、ツイーター×1だ。最大出力は80Wで、高音域が20W、中音域が20W、低音域が40Wとなる。サウンドのチューニングは、パナソニックの高級オーディオブランド「Technics」が担当した。

チューナーは、地上/BS/110度CSチューナー×3基を搭載。リアルタイム視聴しながら、裏番組を2つまで外付けUSB HDDに録画可能だ。入出力の端子類は、HDMI×4、コンポーネント入力×1、ビデオ入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン/イヤホン×1、有線LAN×1、SDカードスロット×1、USB×3を備える。対応するインターネット動画は、Netflix、Amazonビデオ、dTV、ビデオパス、YouTube、アクトビラ、ひかりTVなどだ。サイズはW172.3×H109.1×D37.3cm、重量は約44.0kg (スタンド含む)。