今年も無事に生放送を終えた日本テレビ系大型特番『24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~』(26日18:30~27日20:54)。本番終了後に取材に応じたアイドルグループ・嵐の櫻井翔は「僕は一歩引いて、ちょっと楽させてもらいました」と、ともにメインパーソナリティーを務めたKAT-TUNの亀梨和也とNEWSの小山慶一郎を立てていたが、放送されていないさまざまな場面で、周囲を気づかう姿を見せていた。

福島の中高生による合唱

櫻井が同特番のメインパーソナリティーを務めるのは、嵐としてを含めて今年で5回目。本番前に、櫻井からの「亀梨君や小山君をはじめ パーソナリティー 一同 力を合わせて 一生懸命 素敵な番組をお届けしますので みなさんも一緒になって 番組を盛り上げていきましょう! 応援 宜しくお願いします」というメッセージがメインモニターに映し出されると、観覧席のテンションは一気に上昇した。

そして、最初のCMに入ると、「数時間となりますけど、楽しんでいっていただけたらと思います! よろしくお願いしまーす!」とあいさつ。初日の武道館パートの収録が終わると、「お付き合いいただきまして、ご協力いただきまして、本当にありがとうございました!」と、夜遅くまで残っていた観覧客に感謝の言葉を送っていた。

また、27日のフィナーレが近づく時間帯には、福島の中高生で結成された合唱団が、故郷の人々に向けて嵐の楽曲「ふるさと」を歌う企画「未来への希望を歌声に 櫻井翔が伝えるふるさと福島」を展開。この生合唱直前のCM中、観覧席から歓声を受けた櫻井は「あんまりプレッシャーかけないでくださいね!」と会場を笑わせ、中高生たちの緊張をほぐしていた。

生放送終了後に涙であいさつする石原さとみ

続けて、「みんなの合唱、たくさん練習したんで、ぜひ聞いていただきたいと思います」と呼びかけると、会場からは自然と拍手が。無事合唱が終わると、最後の1人の生徒がステージを降りるまで見送り続け、時には声をかける姿も見られた。

こうして、27日20時54分に生放送が終了し、大きな拍手に包まれる中で、メインの出演者がそれぞれあいさつ。小山は「いろいろ伝えさせてもらっている立場として、これからは勇気を持って、そして覚悟をして自分の言葉で伝えていきたいと思います」、亀梨も「今日いただいた力をしっかりと胸に、日々を過ごしていきたいと思います。本当に素敵な時間をありがとうございました!」と力強く語った。

ここで、次は櫻井の番という流れだったが、チャリティーパーソナリティーの石原さとみが最後のプレッシャーを受けないよう、順序を入れ替えることに。だが、石原が「24時間、本当にありがとうございました」と、涙ながらに感動のあいさつをする展開を予想していなかった櫻井は「先に言っとけば良かったな(笑)」と冗談を飛ばしながら、「東京だけじゃなくて系列各局を含め、日本全国でたくさんの期間と人で作ってる番組だと意識してます。出演者並びにスタッフの皆さん、下手したら1年2年かもしれないですけど、長い時間をへて今日にたどり着くことができました。大変お疲れさまでした!」と裏方を労った。

その後、取材に応じて現在の心境を聞かれた櫻井は「(10月スタートの)ドラマ撮り終えて、『24時間』終わって、夏が終わったなという感じです。本当に大きな山を越えたなというのが個人的な感想ですね」と回答。それまで周囲を気づかい続けてきた中で、ようやく張り詰めていたものを少し緩めることができた瞬間のようにも見えた。

本番前の櫻井翔からのメッセージ