博報堂DYメディアパートナーズと博報堂DYデジタル、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)の3社は8月25日、デジタル広告の透明性や品質に関わる課題に全方位で対応する「Hakuhodo DY MQM_TM」を提供開始したと発表した。

広告出稿において、広告に接触したのは(機械ではなく)人であったのかという「Ad Fraud」、広告が掲載された場所は適切であったのかという「Brand Safety」、表示された広告は視認できる状態にあったのかという「Viewability」の3つの課題への対応が重要になっている。

同サービスはそれらの課題をクリアするために、複雑化したデジタル広告の買い付け手法(Direct Buying、PMP、Open RTBなど)と、広告配信のタイミング(Pre/Post)ごとに適切な対応をマトリクス形式で体系化するというというもの。広告主企業は同サービスを活用することで、現在の自社のデジタル広告の出稿の透明性や品質に関わる状況を簡潔に把握でき、対応すべき領域とその解決策を導き出すことができるという。

サービスマトリクス

また、DACが独自に開発した「Brand Safety」、「Viewability」に対応するソリューション「XmediaOne」を最大限に活用した対応や、広告主企業の要件や課題に応じて適切な第3者テクノロジーを使い分けることも可能だ。

デジタル広告の透明性や品質改善への取り組みにあたり、博報堂DYメディアパートナーズと博報堂DYデジタルは広告主企業によるデジタルを活用したブランディングの効果的なプラニング・ウェイの追求を行い、DACは媒体社との広告商品の開発やコンサルティング領域を担当する。

今後、3社は同サービスを起点に、広告の透明性・品質が与えるブランディング指標への影響度の解明、マスメディアと統合したデジタル広告のリーチを起点としたプラニングメソッドの確立、Viewabilityを考慮した広告商品の開発などを予定している。

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