エンタープライズ向けICTサービスを提供しているネオスは8月24日、ナビゲーションサービスを提供しているゼンリンデータコムと共同で、タブレットと位置情報センサーを搭載した「スマートキッズカート」の実証実験を開始したと発表した。三井ショッピングパーク ららぽーと立川立飛において、2017年8月15日から27日まで実施する。

実験では、ネオスの開発した知育アプリや知育動画コンテンツなどを搭載したタブレットと、ゼンリンデータコムの位置情報センサーを実装した「スマートキッズカート」のプロトタイプを用いて、子供連れの来店客の利用動向や傾向、ニーズを定性的・定量的に調査する。

タブレットには「クレヨンしんちゃん」と「beポンキッキーズ」を起用したコンテンツを搭載。楽しみながら知育的効果も得られる環境を提供することで、子供にとって退屈な時間になりがちな買い物を楽しくし、親も買い物に集中できる「お買い物スムース化」の実現を目指す。

スマートキッズカート本体

また、ゼンリンデータコムの「屋内動態管理ソリューション」の位置情報センサーによって、商業施設内における来店客の移動履歴や滞留状況などの動線情報を取得して、分析を行う。これらデータ活用による、施設内の行動パターンや傾向の把握、戦略的なマーケティング・広告宣伝施策の実施、さらには店舗レイアウトやイベント会場の設計、スタッフの適正配置など、店舗運営の品質向上の可能性を検証するという。

ネオスは実験で得た結果やノウハウを通じて、IoT分野におけるスマートキッズカートの事業化を推進し、さらには取得した動線分析データの効果的な活用方法の研究を加速するとしている。