キリバ・ジャパンは8月23日、同社のグローバル資金・財務管理ソリューション「キリバ・エンタープライズ」の国内銀行接続機能として、NTTデータのグローバル資金管理中継サービスである「GGAPS」の提供を開始した。

NTTデータのGGAPSサービスは自社のASPサービス「eBAgent」と連携し、各種金融業務の自動化サービス「ANSER」やファイル伝送サービスを通して複数銀行から円口座情報を取得し、国際標準フォーマットであるISO20022に変換して提供するゲートウェイサービス。同社は2016年に、グローバル・キャッシュ・マネジメント(GCM)サービスを提供する事業者にGGAPSサービスの提供を開始した。

キリバは今回のGGAPSサービス採用により、日本国内外・複数金融機関/多通貨にわたる口座残高情報、および支払指示を一元管理する仕組みなどの提供が可能になる。

現在、国内で十分な機能を提供する国内銀行のCMS(Cash Management System)は海外への適用が困難であり、海外ベンダーのTMS(Treasury Management System)は国内金融機関に対して十分なコネクティビティを持たないため、日本企業のニーズに対応するシステムを探すことが課題になっているという。その結果、日本国内の企業は資金効率化に制約を持ち、高コストで非効率な運用を余儀なくされている実態があるとしている。

今回、海外金融機関との接続に強みを持つキリバと国内の金融機関との接続に強みを持つNTTデータとの協業により、これまで以上に多くの日本企業に対して、資金効率化を通じた企業価値向上の実現をサポート可能になるとしている。